月とビルと、まれにアメイジング | のぶはら酩酊無宿

のぶはら酩酊無宿

ゆるく飄々と天衣無縫。

今宵の月を見た方はそこに何かを感じただらふか。



とかなんとか、旧仮名遣いしたくなるくらい、今日の夜12時あたりの月はなんとも言えずしびれる風景だった。

月齢は十夜くらいかな?都会の夜のビル群の間に沈みゆく、妙にでかくて黄色黄色した月でしたな。
私は時間問わず、けっこう空を見る癖みたいなのがあるんだけど、人工的なものと月がこんなにマッチしたところは、もしかしたら初めて見たかもしれん。


私は今まで、人工的な夜景を美しいと思ったことがないんです。
お子ちゃまなころから、夜空を眺め星座を教えてもらいながら育ったという、まあいわば花鳥風月な田舎ロマンチック育ちですね、
なので星を隠してしまう夜の街の灯りなんてもんは、私にとっては夜空を邪魔する存在でしかないんです。昔も今もそうなんですよ。
あの有名な函館の夜景すら、美しいと思わなかったくらい。むしろ感動したのは、「夜景だ」と思って時計を見たらまだ16:45だったっていう、そっちの方がアメイジングさ。

とまあそんな感じなので、
今夜の月とビル群のタッグは、私の中ではなかなかのカルチャーショックだった、いい意味でね。
十夜くらいの月がまた何ともいえない中途半端さで!


写真におさめたい化学反応。
現代版「月は隈なきをのみ見るものかは」。
其れ則ち、今宵の月なり。