TOHO
東宝演劇部のプロデューサーとして最後の日でした。
長年使ってきた机を磨きました。
山あり谷あり波乱万丈な7年半。
最後に残ったのは、感謝の気持ちです。
2004年の秋から心血注いできたシアタークリエを離れるのはやはり寂しいですが、
自ら選んだ別れですから、これを越える力強い足取りで
まだ見ぬ異郷へ旅しようと思います。
異郷へ帰郷。
とりあえず本日でもってTOHOとは”さよなら”ですが、
また違うカタチで再会できればいいな、と思っています。
そのために、私は新天地でがんばります。
またみんなに会えますよう・・・。
そんな今夜は、クリエで土居裕子さんのLIVEを聴いて過ごしました。
小原孝さんとのジョイントで、流れるようにメリハリ・聞かせどころが構成されていて、さすが大人のステージでした。土居さんは戦争の哀しさや、この国や故郷を大事に思う気持ちを伝え続けていらして、いつも人のために歌ってらっしゃると思います。井上ひさしさんの「父と暮らせば」の一節を朗読し(演じ)、続けて「一本の鉛筆」をお歌いになったときは落涙ものでした。
土居さんに出会ったのは2006年の帝国劇場「マリー・アントワネット」ですが、本当に出会ったと言えるのは去年、一昨年、土居さんのLIVEのために歌詞を書かせていただいたときかもしれません。土居さんの胸の中で鳴っている言葉を想像して書いたつもりですが、上手くいったかどうかわかりません。でも土居さんはとっても喜んでくださって、だから私も喜びました。
さて。話変わりますが、仕込み本番一日で時間がなかったスタッフワークのはずですが、クリエの音響・照明チームががんばってて、そういうのも感じられて良かったです。
宅急便が届きました。
ジブリの鈴木敏夫さんより。
独立記念の贈り物を頂きました。
なんてカッコイイ方だろう。。。
プロデューサーとしても大尊敬していますし、人生の先輩としても、言葉に力がこもっていて、声に伝えるエネルギーが満ち溢れていて、目が光っている、そんなカッコイイ方です。
素敵な方々に出会ってきました。
自分もそうありたい。