いつもお付き合いいただきありがとうございます。
明々後日2月19日は
二十四節気の正月(1月)の中≪雨水(うすい)≫、
そして
七十二候の第4候≪土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)≫(雨水の初候)です。
今日は二十四節気の二十四節気の≪雨水(うすい)≫についてお話します
これは今朝の画像なのですが、水仙が咲いている後ろで、今朝がたまで降っていた雨が輝いているのが見えるでしょうか?
見えてくれたらうれしいな😅
さて、二十四節気の≪雨水≫、いつものように広辞苑第6版から見ていきましょう
(下線筆者)
う‐すい【雨水】
①あまみず。
②二十四節気の一つ。太陽の黄経が330度の時で、正月の中ちゅう。太陽暦の2月19日頃に当たる。
国立天文台のウエブサイト内「こよみ用語解説」のページでは、
名称:雨水 (うすい) 月:正月中 太陽黄経: 330°
説明:陽気がよくなり、雪や氷が溶けて水になり、雪が雨に変わる
とあります。
晴れた日のお日様の暖かさを感じるにつけ、
太陽ってすごいな、ありがたいなと思います。
さて、今日も一文字ずつ「雨」と「水」にわけて、慣用句などを調べてみましたよ
「雨」も「水」も身近なもので、それが付いた言葉も沢山あったので、
まずは今の季節に合ったものをご紹介しますね。
さいか‐う【催花雨】
春雨。花の咲き出す頃に降る雨。
さくら‐あめ【桜雨】
桜の花の咲く頃の雨。
はな‐の‐あめ【花の雨】
桜の花に降る雨。また、桜の咲くころに降る雨。〈[季]春〉
こう‐う【紅雨】
①春、花にそそぐ雨。
②あかい花の散るさまを雨にたとえていう語。
水温むみずぬるむ
春になって、水にあたたかさが感じられる。〈[季]春〉。「―候となりました」
みず‐の‐はる【水の春】
水がなまぬるく春らしくなること。〈[季]春〉
「雪」「氷」が「雨」「水」になり、硬く閉ざした蕾もほころび花が咲き、世界が瑞々しく輝く季節
心もワクワクしてきますね
「心」と「水」も結びつきやすいようで
こころ‐の‐みず【心の水】
心の清濁・深浅などを水にたとえていう語。(後略)
水清ければ月宿るみずきよければつきやどる
心が清らかであれば、神仏の加護があるということ。
心が清らかでなければ、神仏に祈っても難しいですよね😅
さて、「今日は午後から雨模様ですね」と言ったりしませんか?
「雨模様」という言葉、結構一般的に使うと思うのですが、天気予報では使わないそうです。
気象庁のウェブサイトの「予報用語」のページでも、
「雨もよう」は「天気予報では使わない語」として分類されていて、代わりに「雨や曇り、雨または曇り」という言葉を使うそうです。
理由としては
「雨もよう」、「雪もよう」または「~もようの天気」などは意味がいろいろにとれるため用いない。
ということでした。
でも広辞苑には
あま‐もよう【雨模様】
雨の降りそうな空の様子。あまもよい。
も‐よう【模様】
①織物・染物・彫刻などの装飾に施す種々のかたち。文あや。紋様。(後略)
②ありさま。様子。(中略)「空―」
③~⑤(略)
もよい【催い】
①物事のきざしの見えること。「雨あま―」
②準備。(後略)
こんなふうに載っていました。
なるほど。
多分どこかで「模様」と「催い」がこんがらがって、
「雨もよう」が「降り出しそう」と「すでに降っている様子」と、
2つの意味で使われるようになって、
気象庁では「意味が複数あるので、間違いを避けるために使わない」ということになったのでしょう。
面白いですね
さて、それでは「雨」「水」の付く慣用句の中で、近藤セレクトで「これは役立ちそう」「この言葉を使えるとカッコイイかも」と思うものをいくつかご紹介しましょう👍
雨に沐い風に櫛るあめにかみあらいかぜにくしけずる
[荘子天下]雨で髪を洗い、風を櫛として髪をとく。雨や風にさらされて苦労を重ねるたとえ。櫛風沐雨しっぷうもくう。
雨に濡れて露恐ろしからずあめにぬれてつゆおそろしからず
大難に逢った者は、小さなわざわいを恐れないことのたとえ。(後略)
雨の降る日は天気が悪いあめのふるひはてんきがわるい
当り前であること。「犬が西向きゃ尾は東」の類。
雨降って地固まるあめふってじかたまる
変事があってかえって前よりよく基礎が固まることのたとえ。
↑こういうのもあれば、
こういうのもあります↓
山雨来らんと欲して風楼に満つさんうきたらんとほっしてかぜろうにみつ
[許渾、咸陽城東楼詩]山雨の来る前に、高楼へ風のさっと吹き来る意。転じて、事の起ころうとする前の何となく形勢のおだやかでないさまをいう。
さん‐う【山雨】
山から降りくる雨。山中の雨。
穏やかじゃないですね…
やはり穏やかなのが良いです。
ということで、こんなのいかがでしょう↓
雨塊を破らずあめつちくれをやぶらず
[塩鉄論水旱]太平の世には、雨も静かに降って土をこわさず、草木を培養することをいう。
「つちくれ」って、なんだかほんわかして良いですね
さて、「雨」「水」は「涙」の比喩として使われることも多いですよね。
なみだ‐あめ【涙雨】
①涙が化して降るという雨。(後略)
②ほんの少し降る雨。
なみだ‐の‐あめ【涙の雨】
涙が雨の降るように流れること。るいう。
なみだ‐がわ【涙川】
涙があふれ流れるのを川にたとえていう語。(後略)
なみだ‐の‐そこ【涙の底】
悲嘆のどん底。(後略)
涙に沈むなみだにしずむ
泣き沈む。(後略)
「涙」という言葉を直接使わない比喩表現もあります↓
空知らぬ雨そらしらぬあめ
(空から降ったのではない雨の意)涙。(後略)
身を知る雨みをしるあめ
(古今集恋「かずかずに思ひ思はず問ひがたみ―は降りぞまされる」による)自分の身の程を知る雨の意で、涙のこと。
大河ドラマの「光る君へ」では、和歌が度々登場しますが、こんな表現が使われたものが登場したら、なんだかうれしいです
こんな言葉もありました↓
あまぐり‐ひがき【雨栗日柿】
雨の多い年は栗の出来が良く、日照りの多い年は柿の出来が良いということ。
今から秋の恵みが楽しみになる言葉です🌰
「雪や氷が溶けて水になり、雪が雨に変わる」季節を表す「雨水」。
お天気が穏やかであることを祈ります
それではまた!
基本の暦ワードの説明はこちらをどうぞ↓
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楽しい育児クラブで子育てカウンセリングをして10年になります。
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