最近書いてませんでしたが、別に3日坊主とかそういうわけではないですよ? 練習はちゃんと毎日続けているんですが、何しろ四十の手習いですからね。若い人みたいにぐんぐん伸びる、なんてこともないので、相変わらず同じ練習をひたすら繰り返すのみで、大して書くことがないという。

 それでも一応、目標としてた「140で弾けるようになる」というところまでは行ったんですよ。ただここでちょっとした問題が出てきまして。「右手の(指の)使いかた」です。

 今までは指を開くとか、押さえる場所とか、力加減などとにかく左手の使い方に相当気を遣って練習してきたんですが、右手にはあんまり気を回してなかったんですね。
 教習ビデオはちゃんと左手と右手の使い方を別の画面で同時に説明してくれてるのに、左手のほうばかりを見てて、右手の指をどう使っているのかまでは気にしておらず…というよりは自分では同じようにやってるつもりだったんですけど、ビデオをスローにしてよくよく注目してみると、自分がやってるのとは全然違います。

 ビデオの演奏(山口タケシさん)ではちゃんと交互に中指と人差し指を使ってて(「オルタネイト」というらしい)、上の弦から下の弦に降りてくる時は指で滑らせるようにして同じ指で弾いてる。要するに動きに無駄がない。自分はと言えば、基本交互に使ってはいるんですけど、時折連続で同じ指を使ったり、割と適当にやりやすいようにやっちゃってる。

 まぁ、実際のところネットでフィンガーピッキングについて調べても、「指での弦のはじき方」ばっかりで右手の指の使い方はほとんど出てきません。このビデオでも、今やってる次のトレーニングの項目で、山口さん本人が「オルタネイトにはあまりこだわらなくてもいい」みたいなことをおっしゃってるんで、「やりやすいようにやればいい」もんなのかもしれないです。
 でも、せっかく基礎練習をやってるんだから、人差し指からはもちろん、中指からでもオルタネイトできるようにしたいし、なんかの時に立ち戻れる「型」みたいなのは身につけておきたい。そうじゃないと苦手なフレーズとか生んじゃいそうな気がする。なんとなく。

 というわけでお手本の通りの指使いで演奏してみたのですが…こりゃ思った以上にうまくいかない。特に中指から弾き始めるのがけっこう難しい。これはもう一度ゆっくりのテンポで動きを確認しながらやっていくしかないみたい。

 なので、再度メトロノームを80に戻して、ひたすら反復練習。ちょっと逆戻りしてしまった印象ですが、それでも今までの練習のおかげで、左手のほうはけっこうスムーズにできるようになってて、右手の動きに集中できたからか、さほど時間もかからずにそれなりにできるようになってきました。
 もちろんまだまだぎこちないところはありますし、「無意識に」というレベルでもないので、身体が覚えるまでこれを繰り返す必要はありますけどね。「ど素人」から「初心者」くらいにはなれたかしら。