さて、続き。

 金魚鉢の再利用ができたのに、めでたしめでたしとはならなかった理由。それは前回アップした写真にヒントがあります。この写真には金魚鉢の致命的な欠点が隠されているのです。何でしょう。それは、「金魚鉢で小さな魚を飼うと上からしか見えない」ってことなんです。今更説明するまでもないですけど金魚鉢は丸いですよね。丸いガラス器の中に水が満たされているわけですから、光は屈折して歪んで見えます(実際、金魚鉢を窓辺に置いていたらレンズ効果で火事になった話もあるそうです)。おまけにエアレーション入れてない代わりに水草を多めに入れたこともあって、金魚くらいの大きさならまだしもこのくらいの大きさの魚だと横からあまりよく見えないのです。
 そして、アカヒレの名の由来である「赤いヒレ」は横からしかわかりません。身体も銀色で綺麗なんですけど、それも横から見ないとわかりません。要するに上から見てるだけじゃアカヒレなんだかメダカなんだかわかんないんですよ。つまんない! どうしよう!

 で、思い出しちゃったんです。

 「そういえば、金魚の隔離用に買った小さい水槽があったじゃないか」と…。

 早速水槽をセッティング。アカヒレをとりあえず別容器に避難させた後に、砂利(金魚鉢に敷いてたものだけでは足りないので新しいのを追加)、水草や土管を移した後に金魚鉢の水を入れ、足りない分は金魚の水替え用として汲み置きしている水を追加。温度を合わせた後にアカヒレを投入しました。

世界征服の基礎はまず練馬から


 おお、横から見られるようになった!

 というわけでめでたしめでたし…といかなかったことは、もうおわかりだと思います。はい、確かにこれでアカヒレを横から見ることができるようにはなりました。ただしこれは同時に以下の状況も生み出しています。

・隔離用水槽がなくなった
・空の金魚鉢が生まれた

 うん。そりゃそうですよね。でもよく考えたらそもそもアカヒレを飼い始めたのは金魚鉢の再利用目的だったような気がする。しかし現実はどうだ。またしても空の金魚鉢が手元にあるではないか。
 そんなわけで当初の目的がなにも解決されないまま飼ってる魚が増えただけの結果になりましたが、まぁ金魚鉢についてはまた後日考えるとして、当面の問題は隔離用水槽がなくなってしまったことですね。というか問題が増えた。どうしよう。隔離用水槽として使うには金魚鉢は小さすぎるし、バケツだと以前書いたとおり金魚の様子をちゃんと観察できないという致命的な欠陥があります。
 というわけで、また小さい水槽を買ってきました。これがまた別の話に繋がっていくのですが、それはまた別の機会に。