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最初の二つの事例は、ウォーレン・ウィーバー(アメリカの科学者で数学者。1894~1978)の確率論についての本に掲載されている古典的事例です。ニューヨークの保健省の統計によれば、1日に犬が人間を嚙む事例の報告の平均が1955年は75.3人、1956年が73.6人、1957年が73.5人、1958年が74.5人、1959年が72.4人です。どうやって犬たちは自分たちがいつ嚙み始めて、いつ噛み終えるべきなのかを知ることができるのでしょうか? それから、イングランド地方とウェールズ地方の殺人事件数に関しても、殺人の動機や性格は様々ですが、統計の法則は同じように守られていることが示されています。第一次世界大戦以後、百万人当たりの殺人件数は10年間ごとで、それぞれ1920年から1929年までが年3.8人、30年代が3.7人、40年代が3.9人、50年代が3.3人、60年代が3.5人となっています。それは統計にきちんと出ているのです。なぜでしょうか? 人間の知力はその性質として、「なぜ?」を知りたがります。それに対する唯一の答えは、「なぜそうであってはいけないのか?」というものです。これらの奇妙な例は、確率の逆説的性質を示していて、パスカル(フランスの自然哲学者、数学者、思想家。1623~62)がそれを数学の分野に導入して以来、それは多くの哲学者たちを悩ませ、フォン・ノイマン(アメリカの数学者。1903~57)は、それを「黒魔術」と呼びました。その逆説とは、確率論は一つひとつの出来事自体はまったく予測できないにもかかわらず、驚くほどの正確さをもって、個人的出来事の大きな数の全体的結果を予測できるということです。言い換えるなら、私たちは不確定さの大きな数字が確実さを生み、ランダムな出来事の大きな数が秩序だった完全な結果を生むことに直面していて、逆説的であってもそうでなくても、大数の法則はうまく働いているのです! その神秘とは、どうやってなぜそれが働くのか、ということです。根本的には、その質問はつまるところ「どんな代理人がこれをコントロールし、及ぼす影響を修正しているのか?」というものです。どうやってニューヨークの犬は、いつ噛むのをやめて、いつ日々の統計量を作り出すのを知るのでしょうか? どうやってイングランドとウェールズ地方の殺人者たちは、百万人につき4人でやめるようになっているのでしょうか? どんな神秘的な力によって、しばらくするとルーレットのボールは、長い目で見ればバランスを回復するようになるのでしょうか? 確立の法則によってと、私たちは教えられています。しかしその法則は、それを実行するどんな物理的力ももっていないのです。それは無力であり、しかしながら、実質的には全能なのです。この因果律に支配されない代理人の目的と意図は未知であり、さらに言えば、人間の知力はそれを知ることができません。しかしながら、それはより高い秩序と多様性における融合に向かう奮闘・・・それを私たちは一般に宇宙の進化の中に観察しています・・・と関連していると、私たちは直観的に感じています。

ラメッシ・バルセカール

 

 

 

 

 

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