絵本の中で旅をする 物語のあるイラスト
遠野かすみです。
週末に、今年行きたい美術展をあれこれ探して
スケジュール帳に書き込みしていました。
初来日のフェルメール「天文学者」、楽しみですね。
ルーヴル美術館展
東京展 国立新美術館 2015年2月21日(土)~6月1日(日)
京都展 京都市美術館 2015年6月16日(火)~9月27日(日)
東海地方には巡回しない。。。でも考えようによっては、
どちらの展覧会にも行きやすいということで。。。
フェルメールといえば。。。もう3年前になるんですね。
2012年、東京、上野でフェルメールが同時2作品に観られるということで、とても楽しみにして出掛けて行ったときのことを思い出します。
国立西洋美術館「ベルリン国立美術館展」の「真珠の首飾りの少女」
東京都美術館「マウリッツハイス美術館展」の「真珠の耳飾りの少女」
東京都美術館の方は、開催初日だったために、混雑がものすごく、
まるで万博会場のようでした!
「真珠の耳飾りの少女」に一目会うために、多くの人々が展示室に入るのにもひたすら並んで。。。
作品の前では「立ち止まらないでお進み下さい!」と、まるで人気アイドルに会いに行くかのようでした。
モデルの少女は、何百年も後にこんなにも多くの人に見られるなんて、想像もしなかったでしょうね。
そしてこのとき販売されたミュージアムグッズがこちら。
「ベルリン国立美術館展」ということで、ドイツのシュタイフ社(Steiff)の
≪真珠の首飾りの少女≫モデルの限定シュタイフテディベア
ちゃんと首飾りをしています。
フェルメールがオランダの画家ということで、
オランダの絵本作家、ディック・ブルーナのミッフィーちゃんとのコラボ。
真珠の耳飾りのミッフィーちゃん。
そしてこんな絵本までありました。
「ミッフィーとフェルメールさん」美術出版社
ミッフィーちゃんと一緒にフェルメールの絵を鑑賞できます。
見事に商品戦略に乗せられていますね、私。。。
もちろん喜んで乗っていますので、はい、大丈夫です。 (^▽^;)
それにしても、できれば混雑なく、ゆっくり観たいですね。
詩人の長田弘さんの「美術館へゆく」という詩があります。
長いので私の好きな一部をご紹介します。
…前略…
絵を見るということ、彫刻を見るということは、日々のいつもの時間のなかからぬけだして、絵を見にゆく、彫刻を見にゆく、そこへ見にゆく、ということだ。
…中略…
たまらなく美術館へゆきたくなるときがある。そして、美術館へゆき、見たかった絵や彫刻の前に立つと、ふだんはすっかり忘れている小さな真実に気づく。
わたしたちの時間というのは、本来は、こんなにもゆっくりとして、すこしも気忙しいものでなく、どこか慕わしい、穏やかなものだったのだ、ということに。
「人生の特別な一瞬」長田弘
そうなんですよね。「そこへ見にゆく」んですよね。「画集やカタログでながめる」のではなくて。
今回のフェルメールはルーブル美術館からやってくるとのこと。
ということは、ひょっとして、私は見たことあるのかな。ルーブルへは行ったことがあるから。
う~ん、記憶が。。。10年前のことだと、もう初めましてって感じかな。
あのものすごく広い美術館で、たくさんの名画のなかを迷子になりながら歩いていて、すべて記憶にとどめるのは無理ですよね。
今度はゆっくりと、あの美しいフェルメール・ブルーと優しい光に包まれてみたいです。
そして、記憶にしっかりと刻みたいです。
それではまた。