コレクションの世界では初版にプレミアムがつくのが常識なので、レコードでもオリジナルが高くなるのは自然だと思う。ただ最近ではちょっと行き過ぎではないかと感じる相場もある。ブルーノートなんか100倍違ったりする。再発盤なら1000円で買えるのにオリジナルは10万円超えというのがザラだ。一方で不人気盤(最近の筆者が買っているような)はオリジナルでも3ケタで転がっている。

レコードに限らず、コレクションの世界では高値がつく要素は3つしかない。①コンディション、②レア度、③欲しがる人の人数。この3つの掛け算でお値段がきまる。

例えば、どんなにレアな盤でも誰も欲しがらなければ安値になるし、結構な枚数がある盤でも欲しがる人が多ければ高くなる。極めてレアで、極上のコンディションで、多くの人が欲しがる盤であればメチャ高くなる。これは他の収集品でも全く同じ。

ただ他の収集品と違って、レコードは音が出る。音の良し悪しは評価の基準がなく、主観的なものになってしまう。

お値段が高いから音が良いとは限らないのは当然なのだが、コレクターは自己正当化して『オリジナルは音が良い』と考えたくなる。

確かにモダンジャズのオリジナル盤は多くのケースで再発盤より優れているし、盤によってはセカンドよりオリジナルの方が良いこともある。でもそうではない場合もあって、これはケースバイケース、盤ごとに判断するしかないと思う。


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ブルーノートのレキシントン・オリジナルは独特の硬い感じの音がする。63rdやNYとは音が違うことが誰でもわかるはず。

ただこれは良し悪しの問題ではないと思う。プレスが違えば大なり小なり音質差があるのがレコードというもので、『オリジナルに近い音か、遠い音か』というだけのことだと思っている。

RVG刻印あり盤であれば、オリジナルとは違うけど音は悪くはないというのが筆者の意見。


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左はセカンドの黒ラベルからオリジナルに買い替えた。セカンドは音質が落ちるうえにカゼひきだった。個体差はあるかもしれないが圧倒的にオリジナルが良い。

右はセカンドの黒ラベルの方が音圧が高くて、音質だけ考えればセカンドの方が良い。ただ筆者はオリジナル盤コレクターだったのでオリジナルを残した。

ジュビリーはオリジナルが良かったりセカンドが良かったりするので、一概に言えないレーベルだと思う。それからオリジナル・セカンドを問わずカゼひきのリスクがある。盤ごとに判断すべきレーベルでしょう。



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エマーシーはオリジナルのYMG刻印盤とセカンドのMG刻印盤では大きく音がちがう。YMG盤は圧倒的な音圧。これは価格差があっても当然だと思う。

ダミ声が苦手な筆者はヘレンメリルを買いそびれた。ちょっとだけ心残りではある。



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このレコードは2枚をセットにした再発盤が出た。その音はとんでもなく悪く、レコード起こしでマスターテープを作ったとしてもこんなに悪くはならないというレベル。

再発に使ったマスターテープが経年劣化して悪くなったと思われる。再発盤はレコードとCDを入手したが両方とも全くダメ。

昔は6ケタだったので入手するハードルが高かったが、今は5ケタ前半で入手できるはず。オリジナルで聴いていただきたい。