ルール改正 | ファルコンとともに どこまでもたかく

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フィギュアスケートの羽生結弦選手を応援しています。
音楽を奏でるような滑りと、流れの中の美しいジャンプやスピンに心を奪われています。

6月の国際スケート連盟総会などで、オリンピック後の大幅なルール改正が決まりました。

決定? それともまだ微調整が入るのでしょうか。

新シーズン目前で、ほとんどの選手は既に新プログラム案を固め始めたところでしょうから、もうあまり動くことはないでしょう。

 

主な変更点は、男子フリーの演技時間が4分半から4分になり、ジャンプの数は8本から7本へ。つまり、男女が同じになるわけですね。

演技後半のジャンプのボーナス点は、SPが1本、FSが3本のみに付くことになりました。

これは、男女ともに大きな影響のある変更ですね。

 

7本のジャンプをすべて後半に跳んで高得点を出し平昌オリンピックで金メダルを獲得したザギトワは、新ルールで採点すると銀メダル、メドベージェワが金メダルになるそうです。

この「たられば」は、「あのミスがなければ…」という「たられば」よりずっとやるせないですね〜。

二人の演技をあのままに新ルールで採点すると逆転するというのですから…。

もし、メドベージェワが金メダルだったら、あんなこともこんなことも起こらなかったのかも…、という、さらにやるせない「たられば」を想起してしまいそうで…>_<…

 

GOEが7段階から11段階になるというのは、歓迎ですね。

羽生選手が、新ルール世界初のGOE5を獲得する瞬間が目に浮かびます。^_^

 

大筋で、4回転合戦に歯止めをかける方向に向かうルール改正のようですが、多種類の4回転を跳ぶことを促すような改正もあり、選手達がどの様な戦略を練って来るのか興味津々です。

 

本田さんでしたか、「30秒短くなってジャンプ1本減っても、ジャンプ跳ぶのに30秒もかからないから、エレメンツ詰め込み感は変わらない」という意見もありましたね。

 

 ところで、昨年、2017年の4月に、表現力重視の新種目が検討されている、というニュースがあり「来年のISU総会で審議される可能性がある」と言われていましたが、審議はされたのでしょうか。

これは、「フィギュアスケートの男女で、表現力により大きな比重を置いて採点する種目を新設する」という案ですが、導入するとしても、早くて2022年北京冬季五輪後になるというものです。

ヨーロッパ発祥のフィギュアスケートが、今や北米、日本、中国、ロシアなどに席巻されて、伝統が脅かされたとでも思われたのでしょうか。

「表現力だけの選手は存在価値がない。」と、ひがみともつかないことを言う「ISU関係者」は、ヨーロッパの国の方なのでしょうか。

ISUは、スピードスケートも含むからか、イタリアやオランダ出身の人が会長に就任しています。組織としては、やはりヨーロッパ中心なのかも知れません。

「表現を重視する新種目」が仮に出来たとしても、「2種目出てもいいしどちらか一つに出てもいい」というのは、混乱を助長するようにも思います。

それに…、「表現」と「技術」は、そこまで分離できるものなのか、という疑問も残ります。

いっそ、シングルのアイスダンスを新設して、選手はどちらか一方の専門とした方がすっきりするかも。

シングルのアイスダンスは、バレエジャンプ、バニーホップ、ウォーレイ以外のジャンプ禁止…とかね。(笑)

そうなると、夏のオリンピックに何故ダンスがないの? という話になるかもせれません。

「反対する人はいないと思う」と、提案者は言っているようですが、どうでしょう。