年末ギリギリ、家族で大掃除をしました。

猫は居場所が無くなり、戸惑っているようです。



28日、無事仕事納め。

29日、娘は外出、夫と私は菜園仕事納め。

そして30日、全員揃ったところで、駆け込みの大掃除をして、花や正月飾りを飾った。



今年は大きな変化の年で、娘の結婚式が終わった秋から疲れが出て、クリスマスも正月も最小限、そんな気持ちでいたけれど、掃除をして、それなりに過ごすと気持ちが整う感じがちゃんとした。



掃除をしながら一年を振り返る。


一月 

昨年秋に父が亡くなり、喪に服した新年。

思い返すと、

「あの静かな元旦、三が日は最高だった」

と、同居の義母がつぶやく。



父亡き後の母の行き先が決まる。

認知症の症状が現れて、

ひとり暮らしは困難と医師に告げられ、

兄、同居に向けてリフォーム開始。



二月 

娘の結婚宣言。

イギリス生活時代からお付き合いが続いた

ボーイフレンドと、コロナを越えて婚約へ。

日本で暮らす予定が、仕事の都合で

イギリスで暮らす事になり、

私にとっては思わぬ人生の番狂せ、

老後計画総崩れ?で精神的に動揺の2月。



三月 

娘の渡英手続きとイギリスでの結婚式に向けて、

準備に進退を繰り返す。


母、兄の家に引っ越す



四月 

ちょっと休憩の四月。


娘の結婚式で忙しくなる秋を前に、

自分メンテナンスをやっておく。

年一の健康診断等は冬なので、

春は歯科、眼科でチェックとケアに集中。



五月

介護離職し、父が亡くなり心が空っぽ。

娘も結婚して遠くへ行く。


そんな事を考えていると、

突如、ムラムラと仕事欲が沸く。


でも、もう激務は勘弁。

年齢的にも再就職は難しい。


自由でゆったり過ごす時間もあり、

適度に休暇も許されて、

社会ともしっかり関わっていけるような、

パート仕事を探し始める。


人生計画では、娘の結婚式が終わってから、

2024年にゆっくり仕事先を探すつもりが、

なぜか思い立ってこの時期に。


頭じゃなく、体が動き出す感覚が止まらない。

でも、それが動き出すタイミングで、

縁が呼んでいる時なのだと思う。



六月 

小学校放課後活動の支援員として、

新しい生活が始まった。

   

最後の仕事は自分の為ではなく、

誰かのために。


父の介護を通じて思い続けた願いが叶った。

若く、現役で働く世代や、その子供たちが

安心して過ごせる時間、その一助になれたら。

とてもやり甲斐を感じる。

   


七月 

オンラインで打ち合わせを続けた、

娘の結婚式のプランニングがほぼ整う。

航空券の手配、宿泊先なども具体的に。

費用も見え始めると、円安の煽りに泣く。

すべてが、倍の値段という感覚。


今後、娘を訪ねていくためにも、

やっぱり働かないと!


健康と経済は、老いの肝か。



八月

夫の血液がんの経過観察、

再び悪化傾向の疑いに焦り。

   

支援員のお仕事、初の夏休みを経験。

終日、子供たちと過ごす夏。

エネルギーに圧倒されつつも充実感。

たくさんの勇気を子供たちがくれている。


子供たちの笑顔が消えない世界を作り続けなきゃ。

それは大人の責任だとしみじみ。



九月

娘が結婚式に向けてひと足先に渡英。

夫の体調も無事安定し安堵。

2週間遅れで私たちもイギリスへ。


今回は打ち合わせと両家顔合わせのため。

なのに、先方家族がまさかのコロナ罹患で

大波乱。

それでも、無事に下見や打ち合わせが進み帰国。



十月 

結婚式のために再渡英。

様々なトラブル発生も乗り越えて、

心から満足のいく結婚式に。

一生の思い出。



十一月 

娘がイギリス永住権取得に向けて、

結婚式後に帰国。

戸籍や姓の変更、銀行解約手続きなどを済ませ、

ビザがおりるまで再び一緒の生活に。


結婚したはずの娘が、毎日ここにいる。

これは、結構重荷でめんどくさい。




十二月 

一年の疲れが出て家が荒れる。

仕事は頑張りどきで、手は抜けない。

娘はまだまだビザ待ちで、

家の整理がはかどらず。


それで、家は掃除が行き届かず、

クリスマス準備もいつもの様にはできず、

あっという間に大晦日が目の前に。



それでも、いいか。



離職や介護、父が亡くなった波乱の3年の大殺界。

思えばブイブイだった殺界前までの自分。

その後は、常に逆風で心が折れそうな日々。


睡眠削って、運動不足で尿管結石になり、

血尿出しても働いて、

父や義父の診察付き添いでは

ラップトップ携帯で仕事をしながら順番待ち。

時間がかかるとイライラが止まらなかった。


それでも、それが当たり前だと

自己満足に浸っていた旧型人間ののち、

ぜんぶ失って、父に向き合った日々。

様々な事を乗り越えた3年の経験は、

傷つく事が多かったけれど貴重だった。



そして、今年。

「種子」の一年は、盛りだくさん。


新しいことが始まり、あれよあれよと動いた一年。



昨年との風景の違いは劇的。

ほろ苦さと、笑顔。


ちょっと疲れて、

でもどうにか楽しく過ごせた。

これはこれで、やり切った。

父がくれたご褒美だったかのよう。



今年はとてもカラフルだったよ。


父にそう伝えたい。




義父の部屋に避難中。