土岐高山城址からの眺望と窯元の街並みを巡る③・・・・土岐高山城址へ | cotsplaceのブログ

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今回のウォーキングルートは、先に土岐高山城址へ行って折り返して戻って来て、穴弘法へ行くルートでした。

しかし、私は間違えて土岐高山城址へ行かずに、下街道を通って先に穴弘法へ行ってしまったようです。

地図を見ないで、皆さんの後について行ったので、折り返しの合流地点だと気が付かずに先に進んでしまいました。

 

なので、本来のウォーキングコースから外れますが、ショートカットして土岐高山城址へ到着しました。

 

 

「ときばし」って、山の上なのに小川がありますね、ここは水が豊富だったのでしょうか。

 

 

土岐高山城は遠山十八支城のひとつに数えられている城です。
鎌倉時代に高山伊賀守秀頼が築城したとされていますが詳細は不明だそうです。

 

 

1556年(弘治2年)高山伊賀守光俊が亡くなると、武田信玄の命を受けた平井光行が高山へ兵を進め城主となりましたが、その子の平井頼母は織田信長に属しました。
そのため、1574年(天正2年)に武田勝頼によって攻められ落城しました。

 

 

その後は岩村城主・田丸直昌の支城となりましたが、「関ケ原の合戦」にて西軍方となり、東軍の妻木勢によって攻められ落城しています。

 

 

戦国時代では、平井氏ー森氏の居城となり、関ケ原の合戦の際には西軍方の田丸直昌(岩村城主)の支城となっています。

 

 

田丸直昌は、東濃の戦い(関ケ原の合戦時に東濃地方で行われた一連の戦い)で妻木氏に敗れ、

高山城に火を放って鶴ヶ城(瑞浪市)に退いたとされています。

 

 

慶長5年(1600)土岐高山城一帯はの関ヶ原の合戦の際に徳川家康に属した妻木氏の所領となりましたが、

元和元年(1615)一国一城令により廃城となります。

 

 

万治元年(1658)には徳川幕府直轄の「天領」となり、中山道槙ヶ根追分と尾張名古屋をつなぐ「下街道」の「高山宿」として栄えました。

 

 

元禄元年(1688)、合戦で犠牲となった武士や農民を供養するために武田信玄の4代目の孫雲峰元冲の手により古城山慈光院(黄檗宗)が土岐高山城の登城口に開創されました。

のちにこの地が「穴弘法」と呼ばれるようになり住民の信仰の場となりました。

 

 

江戸時代、下街道高山宿は恵那槙ヶ根追分から名古屋城下を結ぶ中山道の脇街道の宿場町として発展しました。

下街道は中山道よりも峠が少なく利便性が良いため、善光寺参り、御岳参り、伊勢神宮参りの人々が往来し

、信州、美濃、尾張から出荷される荷物が牛馬によって輸送されました。

 

 

高山は下街道十五里二日の行程の中間地点であったため馬継場、宿場町として栄えます。

 

 

下街道の通行量が増えるのを懸念して中山道の各宿場は、寛永元年(1624)下街道通行停止の訴えを尾張藩奉行に申し出ます。

 

 

慶安四年(1651) 元禄二年(1689) 寛政八年(1796)にも再三同様の訴えを起こし、その都度下街道の通行規制が行われました。

 

 

しかし、天領であった高山村の庄屋深萱惣助は江戸幕府笠松代官所に訴え高山宿の利権を守りました。

 

 

この結果、通行量は減らず人馬の往来はより盛んになったそうです。

 

 

明治になると高山村に土岐郡役所が置かれ、下街道に沿って国鉄中央線、国道19号線、中央道のが整備され、地場産業の製陶業が盛んになり、多治見、土岐、瑞浪一体は文明開化と陶磁器産業により活性化されました。

 

 

古城山慈光院は明治末期になって古城山遍照閣(真言宗)(通称穴弘法)として人々に親しまれるようになりました。

 

 

平成28年(2016)土岐高山城跡一帯では 岐阜県により「土岐高山城跡の森」が整備され、

しだれ梅、桜、花桃が咲き誇り、「土岐高山城まつり」も開催されています。

 

 

夏には土岐川の花火大会、秋には穴弘法のもみじまつりが行われ賑わっ ているそうです。

 

 

春は桜の季節、夏は花火大会に、秋はもみじ祭りに訪れるのもいいですね。

 

 

さてと、櫓を降りて高山宿を散策しに行きましょう。

 

 

登る時より降りるときの方が怖いです。

 

 

下からどんどん上って来るので「降ります!!」と声をかけないと、櫓が満員になってしまいます。

 

 

山の神に手を合わせて、ウォーキングの安全を祈ります。

 

 

これから下街道高山宿へ向かいますが、私は道を間違えて既に通ってきた道になります。

 

高山宿の大竹醤油醸造場さんで、冷たい甘酒が百円だったので頂こうと思います。

山牛蒡味噌漬もおみやげにいいですね。

 

つづく