即位礼正殿の儀が行われた10月22日、
大阪和泉市の佐竹ガラス(株)様に、工場見学&トンボ玉体験でお邪魔いたしました。
瓦屋根からのっぽの煙突が立っている工場は、
昭和初期の建造で、国の登録有形文化財です。
(画像:佐竹ガラス(株)様HP http://www.satake-glass.comより)
外周は、焼き板と煉瓦の作り。
戦前から続く唯一のガラス製造の歴史を物語ります。
一日かけて、徐々に1300℃という高温になった炉からは、
水飴状に溶けたガラスを、「棒引き」という作業で細く長く伸ばします。
一定の早さで歩かないと、太さが変わってしまうとのこと。
冷えて硬くなったら、長さを揃えてカット。
リズミカルな音が心地よく響きます。
工場見学の後は、併設の工房で、トンボ玉を作りました。
楽しいだろうと想像はしていましたが、こんなに夢中になれるとは!
バーナーで熱せられて、とろりとルビー色に変化したときのガラス棒の美しさや、
じんわりと冷えて、元の色に戻っていく様は、何度見ても飽きることがありません。
トンボ玉が冷えるのを待つ間、販売所でお買い物を楽しんで頂きましたが、
職人さんたちの超絶技巧な作品に目を奪われました。
こちらは、コレクションのひとつで、イタリアのベネチア製。
トンボ玉体験の後だったので、このような作品を形にすることが、
どれだけ難しいことか、想像すると気が遠くなります。
また、今回の見学と体験を通して、普段、何気なく使っているビーズが、
多くの方の手を通して生み出されていることを体感し、
より思いが深まりました。
貴重な機会を作ってくださいました佐竹ガラス様に、心より感謝申し上げます。
ご参加の皆さま、本当にありがとうございました。