NZ Secondary School、はじまり、はじまり! | Black Swan - 国際人養成所

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おっと、随分サボってたと思ったら今年最初の記事じゃまいか!

えーっと、1月は日本から身内が来ててQueenstownなぞに旅行してたので本当にサボってただけですが、2月からちょっと大変なことになっとります・・・

移住してから2年間をゆったりとした8年制Primary Schoolで楽しく過ごした息子君ですが、今年からその上のSecondary School(ニュージーランドではhigh-school、college、grammar shoolなど色々な呼び名があります)に進学することになりました。といってもまだ義務教育だし、住んでる場所が入ってる学区の公立男子校に行かせただけなので入試も何もありませんでしたが。

ただ、この学校はニュージーランドでも屈指の伝統校で、競争が激しいことと規律が厳しいことで有名です。国内・海外問わず大学への進学率も高い学校なので、事前の噂ではSeniorになる3年目から5年目まで勉強がすごく大変になると噂で聞いていました。「ということは最初の2年で生粋のキウィっ子に負けないくらいの英語力を付けないとね」なんて息子にハッパをかけつつ、先月は入学前最後の家族旅行を満喫。

そしてその学校が始まった1月最終週。なんか事前の予想はことごとく甘かったということがわかりました。そしてその状況は今も現在進行形です・・・ちょっと苦労してること別にまとめてみますので、このオークランド一の進学校の様子を感じてみてください。

【学力別クラス分け】
まず初日になんといきなり英語と数学の学力試験があり、その成績の順にホームルームが決められるのです。息子は英語は案の定ボロボロだったらしいんですが、チョロすぎる数学で合計点が押し上げられたらしく、分不相応の中の上のクラスに組み入れられました。
この成績順でのクラスの振り分けは事前に聞いていて、オーストラリアで息子とちょうど同じ歳に同じような境遇で留学生活を開始したAKIさんが書いてくれた自伝、特にこの記事辺りも新しい進学校での生活という点でとても参考にさせてもらいました。もちろん入学前にブレークスルーを経験済みの当時のAKIさんほど英語力は上がってないし気合入れた準備も全くしてないですが。

問題はこの学力別クラスが科目別ではないことです。選択科目の語学以外は常に同じクラスメートと授業を受けるので、多分数学に関してはもう少し上のクラスでも大丈夫だと思うんですけど、Englishの授業には全く付いていけてません。Social Studies(社会科)も先生の発音のクセもあって何言ってるか全く理解できないとか。

ターム毎に期末試験があり、この結果によって翌タームはまた成績によるシャッフルが行われます。この点だけみるとなんだか友達を作るのが難しそうなシステムです。まー科目毎に面子が変わらないので「行って来い」なのかもしれませんが。


【語学】
語学だけが唯一の選択科目になっていて、日本語/フランス語/スペイン語の中から1つを選びます。これも上記AKIさんから教えてもらってたので、「ずるい!」という元クラスメートの声を無視して日本語を選択しました。英語でハンディを背負っているんだから、一つくらい息を抜ける教科があってもバチは当たらないでしょう。

が、ここで最初のクラス分けで「中の上」に入ってしまったことが裏目に出ます。なんと上半分のクラスではこの選択語学以外に「ラテン語」が1年目は必須なんです!いくら伝統校だからといって今や誰も話していない「dead language」を必須科目にする意味が最初はわかりませんでしたが、文句を言っても例外を認めてくれるわけではないので、パパも一緒にラテン語の勉強を始めてます。しょぼん
今のところは結構面白いので、もう少し落ち着いたらブログ記事にしようと企んでます。にひひ


【ESOL】
ニュージーランドの多くのPrimary School、Secondary Schoolにある「英語を母国語としない子供達のための英語補助授業(他の国ではESLって呼ばれてるやつ)」ですが、なんとこれも成績別クラス分けの影響を被ってます。
英語のサポートが必要なレベルの生徒はそのために下の方のクラスにいるはずだよね?という前提のため、息子のレベルのクラスからフルタイムで参加することが難しそうなのです。。。3週間経過した今もまだ調整中なので、上半分のクラスにいる限りしばらく「3年目なのにESOLなし」という恐ろしい事態になる可能性をヒシヒシと感じます。。。


【短時間クラス】
どの科目も教室の移動時間含めて40分(ちなみに校内はかなり広大なので移動時間を加味すると30~35分くらい)で1日7コマで構成されてます。科目は大体こんな感じです(最初の6つはコア科目なのでほぼ毎日ある)。

・English
・Maths
・Science
・Social Studies
・Latin
・Japanese(option)
・Art
・Music
・Technology(家庭科&技術工作)
・ICT(コンピューター)

外国語以外はそれ程Primary Schoolと変わりありませんが、コマが多いということは宿題の種類も多いということにつながります。


【宿題】
今現在一番頭を痛めてるのがコレです。
Primary Schoolではほとんどと言っていいほど宿題を持って帰ることはありませんでした。今になって後悔しても遅いんですが、去年のこの緩い学校のうちに英語のtutor(家庭教師)付けるとかして英語を強化しておけば良かったとホントに思います。

まず新しい学校ではほぼ全コア教科で毎日宿題が出されます。息子がクラスメートに聞いたところ、だいたい平均して1時間半くらいでみんな終わらせてるとのこと。でも、息子の場合は僕がかなり密に付いててもなんとまだ一日平均

4時間

かかってます。教科別だと

English:やっぱり一番大変。今はJohn Christopherという作家の書いた"The Guardians"という150Pくらいの近未来小説ペーパーバックを読み進めて各章についての質問に答えるというものですが、僕でも知らない単語が1ページに10個くらいは出てくるレベルの本です。それを1日1章のペースでというのは息子が一人でできる範囲は確実に超えているため、昔Charlotte's Webの時にやったように僕が辞書代わりにならないととても1章は終わりません。しかも、僕でも前後の文脈から推測しないと意味が即座にわからない単語やフレーズもたくさんあるので、息子が他の教科の宿題をやってる間にパパが先に読んでおく、という毎日が続いてます・・・

Maths:これは息子の得意科目なので大丈夫かと思ってましたが、内容が簡単でも大量且つ計算結果を書いておくことを求められてるので貴重な時間だけは削がれていきます。

Science:これも息子が好きな科目なのであまり僕の手はかかってません。っていうか、内容的に授業出てない親が答えられないくらい難しくなってるのがちょっとショックでしたが。

Social Studies:今Polynesiaに移民してきた古代人の歴史とかクソ面白くないこと(←失礼)やってるんですが、英語の次に時間使ってます。内容が難解な上に宿題の質問に正しく答えるには相当な読解力が必要なので、英語力が足りないと結構厳しい科目です。

Latin:「このラテン語の文を英語に訳しなさい」的な問題が多いので、結局は英語の力に大きく依存しちゃいます。これは英日の翻訳が日本語力も大いに必要とするのと同じですよね。今はまだ超初歩的だからいいですが、進んでくると単語と文法を覚えてないとドンドン辛くなってくる(自分がフランス語で経験済み)ので、期末試験までにはどこかでたっぷり時間を取ってキャッチアップしないとダメそうです。

Japanese:さすがにこれだけは瞬殺(笑)。教科書が結構いい加減で先生もかなり間違ってるらしいんですが、ネイティブ風をどこまで吹かしていいか測りかねてるので今は大人しくさせてます。



今ちょうどWellington出張が落ち着いてる時期だったのでなんとかなってますが、仕事から帰ってずっとこのペースで宿題手伝ってるのは正直きつい・・・なんとか息子が早く英語に慣れてきてもっと短時間で済むようになってくれるのを待つのみです。課外活動も盛んな学校なのでコロコロ変わるクラス以外でネットワークを作るためにも何かやらせたいんですが、宿題にこれだけかかってたらその余裕も今はありません。

もちろん実力以上のクラスに振り分けられたことが一番影響してるので学校に相談して次のタームからESOLもフルで受けられるもっと下のクラスに落としてもらうのが最も簡単な無理のない解決方法です。でも、息子にそう聞いてみると「絶対嫌だ!」と即答されてしまいました。男の子はこの年齢になると競争心が出てくることが多いですが、息子の場合もきっとそうなんでしょうね。僕は日本の受験中心の教育に疑問は抱いていますが競争を否定するものではなく、本人の内からその気持ちが湧いて出たのであればすごく尊重してやりたいし、人生で初めてぶつかるであろうこの厳しい状況を乗り越えた先に見えてくる何かを一緒に見てみたいと思います。

実は英語での教育を自分が受けたことがなかったので、苦しみながらもパパが一番勉強になってるんじゃないかという噂も(笑)。このペースで勉強してれば息子の英語力とか考える力は1年で爆発的に伸びるはずなので、置いていかれないように僕も成長していきたいと思います!
(^O^)/

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