歌詞解説、編集後記 | Black Swan - 国際人養成所

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洋楽の英文フレーズ解説、英語上達のヒミツなど、国際人になるための情報満載!

先週金曜にアップした息子へ洋楽曲の歌詞を解説した記事ですが、いつもの洋楽歌詞フレーズ解説と違って色々すごく苦労しました(だから3日もかかったんですが)。
でも、改めて英語を習得するためのマテリアルとしての洋楽のすごさも思い知らされたので、少し感じたことをまとめてみようと思います。

叫び苦労話

【文法解説】
まず説明の書き方からもお察しいただけると思いますが、息子の英語の知識は多分まだ中学校2年生の真ん中くらいです。時制については現在、過去、未来、現在進行形くらいまでなんとなく把握はしていますが、過去分詞が出てくる現在完了形受動態をきちんと教えたことがありませんでした。
品詞や文型についてもできるだけ文法用語を使いたくない、でも使わないと教えられない、という狭間で悶絶してる様子を感じ取られた方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
正にその通りです。。。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

【日本語訳】
僕は英語もそうですが、日本語でブログを書いている以上、どちらの言葉もすごく大切にしています。
翻訳の勉強をしたことはありませんが、どちらかというと日本語の自然さを重視する意訳派です。
でも、息子向けの歌詞日本語訳はかなり苦痛でした。意訳に走り過ぎると文章の構造がわからなくなり説明も付きません。かといって、息子は日本語の方も発展途上なので、直訳にしてしまうと日本語を組み直して本来の意味で理解する、ということを常に期待することもできません。
ということで、英詩の直後の日本語訳についてはすごく悩んだ挙句、どっちつかずの日本語になっていたところも多かったと思います。

【itとthat】
人称代名詞の「it」、指示代名詞の「that」、どちらも既出の文章や状況を表すのに使われますが、この歌はそこにかなりの想像力を要する曲でした。長文読解などの問題だとほぼ同じ文章内にターゲットとなる内容が含まれてますが、今回はそれがどこにも書かれていない彼女の気持ちだったり、この歌の前に起こった(と思われる)喧嘩だったりしました。
ここは息子に「なんで?」って聞かれても「パパがそう思ったから。」としか答えようがなく、全くロジカルではありません。一番色々な解釈が可能なところでもあり、日本語訳に導くまでの補足説明がかなり大変でした。


グッド!英語教材としての有効性

【フレーズの実用性】
洋楽の歌詞はごく稀ににとても詩的な場合があり、そういうものは案外普段の生活で使われない表現だったりしますが、この曲はシンプルで実践的なフレーズに溢れていました。韻を踏んでいる箇所もサビの中で一箇所だけなので、リズムを取るために英語を曲げているところもほとんどありません。
いつもの洋楽フレーズ解説では英語の先生や翻訳しているプロの方でも「えっ、そうだったの?!」って驚かれるようなレアなフレーズを探そうと躍起になっているのでついつい忘れてしまいがちですが、洋楽1曲から拾えるお役立ちフレーズは山のようにありますね。

【文法のバラエティー】
上で「まだ習っていないことを教える際の大変さ」に言及していますが、これは普段の会話でも同じことですよね?
英語の授業じゃないんだから、カリキュラムに沿って「過去形が出てくるまでは現在進行形は使わない」ってシチュエーションは当然ありません。遠慮なく出てくる未知の文法。体系的に教えることは初心者にとって必要でしょうが、同時にこういったゲリラ的なマテリアルを併用していけば英語でのサバイバル力も断然付いてくる気がします。
実はこの曲、そういう意味では僕と息子にとってかなり適度でした。歌詞に関係代名詞がほとんど出てきていないんです。これが出てきてたら挫折してた可能性も高いです。マジで。

【発音の強化】
これは大きく「どのシンガーの曲か」によるところが大きいですが、Daughtryは日本人にとって非常に聞き取りやすい歌い方をしてくれます。これは最初の洋楽としては本当にラッキーでした。
歌詞解説はまだ半分程度しか息子と一緒に読んでいませんが、発音については一緒にCDを聞きながらどこを強く歌えばいいかなど一通り説明して、もう息子1人で歌えるようになっています。
リエゾンで語尾の子音と母音が繋がるところや、2つの同じ音が続く時に1つになるところなど、正しい発音ができないと詰まった感じになってメロディーに乗らないんですよね。
洋楽がきれいに歌えるようになると英語の発音も格段に進歩する、というのは持論でしたが、目の前でその仮説検証ができそうな予感です。(笑


これがまだ最初の曲ですが、CDにはあと12曲入ってて、一応1日1回は全部通しで聞いてるようです。
全部聞く時歌詞カードは見たり見なかったりですが、他の曲をCDに合わせて口ずさむようになるとこの企画は成功に終わる気がしています。


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