英語をネイティブっぽく聞こえるようにする近道としてリズムとイントネーションの重要性を以前「英語の発音を良くするには?」と「掘った芋いじるな!」という2回の記事に分けて書きましたが、ここで後回しにした個々の文字の発音についてのフォローです。
発音は「二の次で良い」と言ってはいますが、当然きれいな発音ができればベターなことに変わりありません。では、どの発音からマスターすれば最も効率が良いでしょうか?
これはあくまで私見ですが、いわゆる『巻き舌』、つまり母音+rの発音が
使用される頻度が高い
日本語でイコールの発音がない
うまくできると注目度が高い
という理由でいいんじゃないか?と思います。
この巻き舌を練習するためにぴったりな曲を80年代の洋楽で見つけました!
Can't Fight This Feeling by REO Speedwagon
アメリカはシカゴ出身のバンドですが、ボーカルのKevin Cronin(バンドの初期の地道な活動は正に「苦労人」という彼の苗字に相応しいものだったようですが)の透き通った歌声と、非常に標準的な聞きやすい英語はリスニングの教材としてもピッタリです。
この曲なぜ巻き舌の練習に最適かというと、歌詞がすごくきれいに韻(rhyme)を踏んでおり、何種類かの巻き舌を聞き比べることができるからなんです。
まず出だしのAメロから見てみましょう。
I can't fight this feeling any longer
And yet I'm still afraid to let it flow
What started out as friendship, has grown stronger
I only wish I had the strength to let it show
この青色が「~er」の韻を踏んでいる部分です。
「~er」は巻き舌の中でも一番難しいもので、あのeをひっくり返したような発音記号の音は日本語に対応するものがありません。
舌を口の中のどこにも付けないように浮かして、「ア」にも「ウ」にも「オ」にも聞こえる中途半端な音を出します。
次の2回目のAメロでは、この「~er」(青色)に混ざって「~ar」(赤色)も出てきます。
I tell myself that I can't hold out forever
I said there is no reason for my fear
Cause I feel so secure when we're together
You give my life direction
You make everything so clear
ちなみに、下線を付けたところは韻とは関係ありませんが他の母音(「エ」「ユ」「イ」)がrの前に続くものなので、参考にしてみてください。
最後にサビの2回目の繰り返しですが、ここは全て「~or」(緑色)で韻を踏んでいます。
Cause I cant fight this feeling anymore
Ive forgotten what I started fighting for
And if I have to crawl upon the floor
Come crashing through your door
Baby, I cant fight this feeling anymore
あとは、この発音を見に付けるために同じように歌ってみることをお勧めします。
ただ、この曲途中の音程の変動が実はすごく激しい歌なので、カラオケで人に聞いてもらえるようになるまでに相当の練習が必要です。
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