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顎関節症の原因

.顎関節症の原因

・中枢神経性、遺伝的脆弱疾患
・習慣性因子
・精神的因子(ストレス)
・TCH 歯列接触癖(接触時間が長時間になれば筋肉は疲労し関節への血流が悪くなる。通常は1日20分以下)
顎関節症の発症には多くの場合、いくつかの原因が複合しています。

音の原因は? ~関節円板の障害~

関節円板の位置のズレや,変形があることで「カクカク」といった開閉口時の音(クリック)がでたり,変形が大きいと口が途中までしか開かなくなります.関節円板の位置のズレは非常に多くみられ,これまで何の症状を経験したことのない人でも,少なくともその中の10数%には軽度なズレがあると報告されています.また「カクカク」音はあるけれども,そのほかには痛みも開口障害もこれまで経験したことがない人も多数います.何の症状も経験したことがない人をあわせると,関節円板に多かれ少なかれ変形がある人は,おそらく日本の人口の1/3にのぼるります.
 関節円板がこれほどズレを起こしやすい理由として,関節円板は下顎頭の外側と内側には強く連結しているものの,前後方向への連結はゆるやかなことがあげられます.この構造によって関節円板は前後へ大きく動くことが可能になっているのです.


 
 

.顎関節症の要因

・日中,ふと気づくと上下の歯をかみ合わせている.
・よくほおづえをつく.
・電話の受話器を肩とあごではさんで会話する.
・長電話,長時間の携帯電話の操作による緊張,疲労.
・仕事での会議や接客業務で,緊張の持続する時間が長い.
・勉強や事務作業,パソコンの使用で長時間机に向かっている.姿勢が悪い.
・うつぶせのまま読書.
・下顎を前に突き出す癖,爪かみや筆記具かみ.
・寝ている間に歯ぎしりやくいしばりをしている.
・あおむけになって寝ることができず,いつもうつぶせで寝ている.
・枕は,硬く,高いものでないと眠れない.
・スルメ,フランスパンといった歯ごたえのある食品をよく食べる.
・ガムをよく食べる.または長時間噛む.
・カラオケでよく歌ったり,発声練習をしている.
・長時間,楽器の練習をしている.
・くいしばりやすいスポーツ.
・顎関節を冷やしやすい,ウィンタースポーツやスキューバダイビング.
・人間関係に悩んで気分の落ち込みや憂うつ感が続く


顎関節症の症状


顎関節症 
顎関節症の主な症状には、

●口を開けようとすると顎が痛い
●顎を動かす時に音がする
●口が大きく開かない
●顎が閉じない
●急に噛み合せが合わなくなった

の5つがありますが、これらがいくつか重なっている場合もあります。
その他、顎関節症の症状には、頭痛、首や肩の痛み、肩こり、耳の痛み、耳鳴り、舌の痛み、目の疲れ、味覚異常、お口の乾燥なども起きる場合があります。

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顎関節症は、現代病のひとつとして、最近特に多くの方に見られるようになってきました。顎関節症は、下顎の関節頭が頭蓋骨にある関節円盤に不均等にあたることによって、関節全体に負担がかかり、雑音や痛み、口が開かなくなるなどの症状が起こる病気です。

1996年に日本顎関節学会は、
「顎関節症とは、顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節雑音、開口障害または顎関節運動以上を主徴候とする慢性疾患の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靭帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが含まれる」
と定義しています。

顎関節症は20~30代の女性に好発しますが、最近はストレス社会の影響からか、男性でも顎関節症を訴える人が増えてきています。

■ 顎関節症の分類

顎関節症は、次のⅠ~Ⅴ型の5つに分類されます。
基本的には、下へ行くほど重症です。(Ⅴ型を除く)

【顎関節症Ⅰ型:咀嚼筋障害】
 masticatory muscle disorders
・咀嚼筋障害を主徴候としたもの

【顎関節症Ⅱ型:関節包・靭帯障害】
 capsule-ligament disorders
・関節円盤後部組織・関節包・靭帯の慢性外傷性病変を主徴候としたもの

【顎関節症Ⅲ型:関節円盤障害】
 disk disorders
・関節円盤の異常を主徴候としたもの

【顎関節症Ⅳ型:変形性関節症】
・顎関節の退行性病変を主徴候としたもの

【顎関節症Ⅴ型】
・Ⅰ~Ⅳの顎関節症に該当しないもの


顎関節とは?

顎関節の仕組み
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顎関節は、耳の穴の前にあります。この部分に指をあてて、口を開け閉めすると、関節の動きが分かります。

  

【関節円板】
 顎関節の下顎頭と下顎窩の間には関節円板があります.関節円板は骨ではなく繊維がぎっしりとまとまったもので,あまりに繊維が密に詰まっているために普通の組織に比べて細胞の数か少なく,また神経や血管はほとんどありません.関節円板は下顎頭の外側と内側に強く連結していますが,前後には強く連結していません.
 
 

【関節包】
 このような関節組織を取り巻いて,関節包という線維性の膜があります.関節包の内面には滑膜といううちばりがあり,滑膜にある滑膜細胞が滑液という関節に独特な液体を分泌します.滑液は関節の動きをなめらかにする潤滑油の役割を持つとともに,関節の運動につれて関節内部に行き渡り,血管がない関節円板や骨の表面を覆う表層繊維層に栄養を運びます.

【靭帯】
 関節包のさらに外側には靭帯があります.これは他の関節にも必ずあって関節の周囲から上下の骨をつないでおり,上下の関節が離れてしまうことを防いでいる強いひも状の繊維組織です.顎関節にもいくつかの靭帯がありますが,その中でも外側靭帯が最も重要な靭帯と考えられています.この靭帯は下顎骨の左右に2つある顎関節のそれぞれ外側にあって,頭蓋骨と下顎頭のややしたの部分をつないでいます.

 
【咀嚼筋】 
咀嚼筋(そしゃくきん)には咬筋(こうきん),側頭筋(そくとうきん),内側翼突筋(ないそくよくとつきん),外側翼突筋(がいそくよくとつきん)があります.これらは下あごを持ち上げ,上下の歯の間にある食物を粉砕すること(咀嚼運動)が役目です.この力は奥歯で約30㎏あります.
咀嚼筋は咀嚼運動以外にクレンチング(くいしばり),グラインディング(歯をこすり合う歯ぎしり),タッピング(歯をぶつけてカチカチ鳴らす)とよばれる運動(総称してブラキシズム)もおこないます.