さて、前回引き抜かれてしまった天才君ということで、

IQ145以上の天才たちが通う特別な学校に引き抜かれてしまったお友達のお話を書きましたが、

今回は、それほど天才でもないけれども、

お出来になる子どもたちをどうするか、のお話です。

 

これは州や学区によってもやり方が全然違うようなので、

あくまでも、我が息子ちゃんが通う学校、

ヒューストンのSpring Branchという学区においてのことです。

 

まず一つ目は

Gifted & Talented -天才には天才のための教育を

で書いた Gifted Programと呼ばれるものです。

 

Spring Branchでは本当にSuperな子は特別な学校に、

それなりにGiftedかもね、という子は

週に1回特別な学校に行き、ちょっと特別なプログラムを受けられるようです。

これは、親や先生、カウンセラーからの推薦を受けた子が簡単なテストを受け、それに合格した子が受けられます。

 

残念ながら息子ちゃんは昨年のこちらのプロセスには漏れてしまいました。

 

Giftedのような、

いわゆる人とはちょっと違った発想をもった天才タイプ

ではないけれど、

お勉強はよくできて、みんなより進んでいるね、

という秀才タイプには

 

Credit by Exam 

といういわゆる「飛び級」の試験があります。

アメリカのすごいところは、科目ごとに飛び級ができ、

我が学区では、このCredit by Examと呼ばれるテストで80%以上をとれば、

その学年を飛ばして(年度の間でも)一学年上のクラスに行ける、という仕組みがあります。

(学区によって制度が違うので自分の学区の制度を確認してくださいね)

どうやらアメリカは算数の時間は全校で一斉に算数、という感じらしいので、

各科目によってそんな飛び級が可能らしいです。

 

息子ちゃんは今回こちらからお声がかかりました。

どうやら、例の天才君が引き抜かれる要因となったMAPテストという学力テストで、

99%という、全国のこのテストを受ける小学校1年生のうち、上位1%の位置にいるね、というスコアをだしたらしいのです拍手

で、担任の先生が学区の数学カウンセラーなる人に相談した結果、

このテストを受けてみたらよい、と。

テストへの申し込み期限は過ぎていたため、テストを管轄する部署から一度断られたのに、無理やりねじ込んでもらったそうです滝汗

なんだかプレッシャー笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

実は、このテストのことは前から知っていて、

前のキンダーの担任の先生に相談してみたところ、

1年生は基礎の基礎だから、スキップしない方がいいと。

飛び級するなら、その後2年生をスキップして3年生に行く方がいい、とのことでした。

そして、1年生になると、レベル別グループに分けるから、

退屈することはないわ、と。

 

レベル別グループポーン

一年生からポーン

 

そう、そのためにMAPテストなるものを活用しているようなのです。

そういえば、担任の先生から学期が始まって数日後にこんなメールが届いていました。

 

MAP Test -This is simply a tool that we use as teachers to identify what students have already mastered and what they are ready to learn next. We utilize this data in reading and math to inform our instruction and create small groups to better enhance personalized learning. 

 

グループ分けをして、個々人に合った学習内容にするための参考資料とするから、と。

 

1年生だとグループ分け、という感じらしいですが、

3年生くらいになると、レベル別で教室まで移動する、との話も聞いたことがあります。

 

つまり、

Gifted Program、飛び級、そしてレベル別クラス(グループ)

 

お出来になる子を引き上げる、退屈させない、

カウンセラーさんからいただいたメールの言葉を借りると

Academically challenge the student

生徒に常に乗り越えるべき課題を与える、

 

といった学校、いや学区の「意志」を感じます。

 

こういうところはアメリカって素晴らしいな、って思います。

日本だと、授業中に退屈している子がゴロゴロいるでしょうから。

なんか、子どもの才能がもったいないですよね。

 

ちなみに息子ちゃん、

キンダーの担任の先生の助言を無視して、

夏休み中にこの飛び級のテストを受けましたが、

70%であえなく不合格となりました。

 

このテスト、単純な計算問題なんて一切なく、

全て選択式の文章題で、しかも選択肢まで文章だったり。

算数というよりは、むしろ国語力が試されていた気がします。

しかも、そんな問題が45問、時間は3時間以内(3時間って。。)

案の定、見直しなんて一切せず、30、40分ほどで余裕の表情でテストを終わらせてきた息子ちゃん笑い泣き

テストというものに対しての経験不足と国語力不足でダメだったように思います。

むしろ、よく70%とったな、とは思いますが。

 

ちなみに、MAPテストは、一部の問題は端末が読み上げてくれるらしいです。

Credit by Examは算数だけのテストでも、

1年生終了時くらいの国語力もある前提で問題が作られているので、結構ハードルが高いように思います。

 

テストは10月初め頃、、。

国語力は根深い問題なので、付け焼刃で何とかなるのかはよくわかりませんが。。

 

がんばれ、息子ちゃん!!

 

問題はこんな感じです。

https://highschool.utexas.edu/cbe_study_guides

これのGrade 1のMathmaticsがこんな感じ。

https://utexas.app.box.com/v/uths-first-math

 

 

 

 

引き抜かれてしまった天才君

Gifted & Talented -天才には天才のための教育を

Kindergartenに早期入園?~選択肢の多い社会