前回の続きです。
理不尽な怒りについて
これは、保護費の計算が間違っていないのに「保護費が少ない!なんとかしろ!」という怒りや、「あんたも6万で生活してみなさい!」と怒鳴り散らされることです。
しかも、生活保護を受けている本人より、親族から怒りの電話がくることが多いのです。
例えば、「妹からひと月の保護費6万と聞いたけど、これじゃ少ないでしょ?!あんたも6万で生活してみなさいよ!」とグチグチ言われます。
※月6万の内訳は最後に書いてます。
昼休みに電話が来たら、昼休み返上でただ愚痴を聞くだけです。
あとは、母親が生活保護を受けていて、その息子から、「なんで〇〇代が出ないんだ!法律の根拠を説明しろ!」とネチネチ電話が来ることも。
意外と本人からはそういったクレームは少ないのです。
保護費の内訳も何も知らない、元気な親族が騒ぎます。
こういった騒ぎが起こると、うちの福祉事務所では職員同士で、「文句言うんだったら生活費を送ればいいのに!何もしないで口ばっかり!」とストレス発散します。
ストレス溜まりまくり
ここでいう月6万円というのは、家賃や医療費を除いた一人暮らしの食費、光熱費、雑費です。
私が担当していた田舎の地域は、特別な加算がなければ約月6万円でした。
※地域、年齢、家族構成、加算の種類によって大きく変わるので、参考程度に捉えてください。
そして、この一人暮らし6万円。
当時の私は、プライベートの家計管理がどんぶり勘定でピンときませんでしたが、
今、専業主婦になってみると、健康に問題がないなら月6万円で生活できることを実感。しかも夫婦で。
食費2.5万円(米代、間食含む)
電気代8,000円(1~12月の平均)
水道代3,500円(同上)
ガス代7,500円(同上)
計44,000円
あと出費といったら、2人分の散髪代、化粧水、掃除やトイレで使う消耗品くらいでしょうか。
散髪代は1,500円カットに行ったり、安価な服屋(しまむらとか)で服を買ったり、なんなら牛丼食べたり、少し貯金もできそうです。
生活保護世帯と合わせるため、医療費や車の維持費、生命保険の保険料、スマホ代は除いてます。
また、保護費からでるメガネ代や修理代なども考慮してます。
ただ、もう一度言いますが、健康に問題がないなら月6万円で生活できるんじゃないかという意味です。
健康に問題があるなら一概に言えません。
病院で処方される以外に細々と出費が重なったりするで。ただ、その時は要件に合致しないかどうか、保護費から出ないかどうか、法律や指針、過去のケースを調べたりします。
ただひとまず、保護費から月6万、家賃は別、医療費も介護関係も別なら、
1人なら月6万円あったら大丈夫なんじゃ…
もし、同じようなクレームを受けてダメージを受けそうなときは強く思ってください。
「保護費の範囲内で生活できる!」と。
ケースワーカーは、本当にメンタルが強くないと(もしくは思いっきりズレてるかマイペース)やっていけない
と振り返った出来事でした。