「親が子供に就いて欲しい職業は」という記事をみかけた

 

自分が親の世代になり、さすがに私が薬剤師になった20年前とは

親の考えも変わっただろうと思った

 

ところがどっこい、相変わらず親の間で薬剤師が人気があるのに驚いた

 

20年ほど前

「女が4年制の大学なんかに行くもんじゃない」という大正時代のような村で

私が”4年制の大学に行った村で最初の女”になった

 

大学で英語を専攻しCAになりたかったのに

CAになりたかったお話はこちら

「手に職が就かないようなお遊び勉強をさせるカネはない」と言われ

 

村いちばんの優等生だった叔父が薬学部に行ったこともあり

薬学部に行って薬剤師になることで大学に行かせてもらえた

当時の薬学部は4年制

 

なんとか国家試験に合格し

当時、初任給で手取り23万もらえた薬剤師として働き始めたものの

しかも家賃全額会社負担で交通費ゼロ

 

最初の職場は10か月で辞めた

職場を変え、次は8か月で辞めた

 

それ以来、正規の薬剤師として働いていない

 

薬剤師として働かない方が私は幸せ、ということが分かってしまったのだ

 

私の経験に限って言えば、まず

 

狭い調剤室で白衣を着るので、個性が出ない

 

薬の処方は医者が決定し、その指示を待つだけで創造性がない

 

患者とのコミュニケーションはドクターやナースに比べると格段に少ないから

自分らしさが出しにくい

 

調剤自体は、カタカナ名の薬の名前が読めて掛け算ができれば

ぶっちゃけ小学生でもできてしまう

 

副作用や飲み合わせのチェックは記憶していなくても

今はすべてコンピューターがやってくれる

 

そう、AI 時代に消えるだろうなで真っ先に思いつく仕事

 

薬局経営でもない限り、そこにその人らしさは必要のない仕事

調剤業務にその人らしさがでてしまっては患者の命が危ない

 

だから私の場合、薬剤師として働くことが楽しめなかった

 

薬剤師として誇りをもって立派にお仕事をされている人には頭が下がる

人の命を預かる仕事だから、間違いも許されない責任の大きいお仕事

 

私の母親が言っていた

 

結婚して子供ができて

もし夫に、もし家庭に何かあっても安定した収入のパートができるから

 

「もし○○になったら困る」からくる不安や恐れを先読みしすぎて

自分の本当にやりたいと思うことを無視して生きると、後ですごく後悔する

 

ということを薬剤師になって味わった

 

だって

 

夫は今のところ元気だし

子供はいないし

日本にいないから資格持ってても意味ないし

安定収入でも、いかんせん夢がない

 

親は良かれと思ってしてくれたこと

高い学費を出して大学に行かせてくれたことにはとても感謝している

 

ただ、10代後半から20代前半のあの爆発的なエネルギーと青々しい時間を

もっと自分のやりたかったことに注ぎたかった、とも思ってしまう

 

夢や創造力があれば、無限の可能性から未来を選べる今のネット時代

物心つく頃からそんな今を生きる子供や若い世代が心底うらやましい

 

けど、うらやましがっててもしょうがない

オバサンになったって、人生のリセットボタンを押すのは自分次第なのだから

 

 

今日も最後まで読んでくださってありがとうございましたドキドキ

写真、イメージはすべてインターネットから