大学入試センターが公式Xで

以下の発表をしました。

 

試験問題の分析・評価を

以下が実施しています。

①高等学校教員からなる評価委員会

②関係教育団体

③問題作成側の自己評価

 

プラスいくつかのデータが公表されています。

リンク先の

「令和6年度 試験情報データ(本試験)」から

設問ごとの正答率もわかります。

これは令和5年度から公表されています。

 

上記確認した際の

ざっくりとした私の印象は、

リーディング…あまりかわらなさそう(難化したまま)

リスニング…難化しそう

です。


評価を確認する前に、

データ画像を置いておきます。

ちょっと見やすく加工してみました。

正答率50%を下回っている問題は黄色、

正答率30%を下回っている問題は赤色

で示してあります。

リーディングは大問5・6の正答率の低さが

際立っています。

特に大問6は間に合わなかった人も多そうです。

高得点を狙う人は後半まで解ききる

必要があるので、

基礎となる「リーディングのスピード」を

かなりあげておく必要があります。

 

リスニングは大問2の正答率が9割近く、

簡単すぎるとの指摘があります(後述)。

 


ここからは本文を引用しての考察になるので、

かなりお堅い話になります💦

興味のある方は是非どうぞ!

 

さて、リーディングに関する評価を

見てみましょう。

ちなみにリーディングは過去最低平均点で、

2年連続で難化中ですが、

「難易度及び得点状況の観点から

今回の試験はおおむね適切なレベルであった

と言える。

また,試験の信頼性,受験者の能力を識別する

識別力も高く,全体的にバランスのとれた

標準的な問題であった。」

となっており、

非常に高い自己評価となっております。

 

外部からの評価へのコメントは

以下のようになっております。

「全体の分量が試験時間に比して過大であり,

分量の適正化を検討するよう要望があった。

読む量だけでなく,内容の複雑さも

適正となるよう,

今後の出題に向けて検討を続けていきたい。」

となっており、読む量と内容の複雑さを合わせて

適正な分量になるよう検討する

ということでしょうか。

単に読む量を減らすだけの対応はしない、

という感じがします。

 

また、
「問題の形式や選択肢の内容理解の負荷と,

設問の難易度とのバランスを考慮し,

考える時間を念頭において思考力を測る

試験問題に改善するようにとの指摘を受けた。」

とありますが、

これに対して

以下の長いコメントがされています。

「日常生活においては,

目的に応じた読み方が求められるため,

より思考力・判断力・表現力等を

測ることができる質の高い問題を

作成することが課題となっている。

共通テストでは,

それぞれの場面設定タスクに応じて

読む目的を明確にし,

読んだことの概要や要点,詳細を

目的に応じて捉えたりすることで,

実践的なコミュニケーション場面において

「その場で読み取る」能力とともに

思考力・判断力・表現力等を測定する出題が

求められていることを強調したい。」

 

要するに、…よくわかりません(笑)

思考力だけではなく

複合的な力を測定する問題が

求められているのだから、

このままでいい、ということなのでしょうか。

全体として私が抱いた印象は、

あまり変えるつもりなさそう、です(笑)

 

 

リスニングに関しては、

大問1B及び2のイラスト選択問題について、

簡単すぎるので問題形式自体検討すべき

との指摘を受けて、

「抜本的な問題形式見直しの可能性に関して,

今後検討していきたい」

と述べられており、形式が大きく変わったり

複雑化する可能性がありそうです。

大問5に関しては

「聞かなくても解けるような箇所もあった

という指摘もあり,これについては,

きちんと全てを聞かないと解けない問題の作成を

今後も目指すこととする」

となっており、要注意です。

全体として、

前年度から4.89点平均点があがっている点を

憂慮する指摘がとりあげられており、

次年度は難化してもおかしくないと言えます。

 

 

来年も大変になりそうな予感の

大学共通テスト英語ですが、

準備すべきことは変わりなさそうです。

今後も何か新しい情報があれば

記事にしていきたいと思います。