福岡天賞堂【腕時計の正規品と並行輸入品。それぞれのメリットとデメリットとは】…CWC山崎のブログ | 腕時計専門店/福岡天賞堂 ソラリアプラザ地下1階

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1958年に福岡天神に創業した時計専門店です。
ハミルトン、ティソ、ノモス、オリス等、海外ブランドを中心に取り扱っております。
販売から修理まで一貫してお受けしております。

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2021年 11月も新作を中心にした実機紹介や、フェア内容を盛りだくさんにして更新していきますので、よろしくお願いいたします(*^^)v

 

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こんにちは。
福岡天神の時計屋さん 福岡天賞堂 認定アドバイザー CWC(日本時計輸入協会認定ウォッチコーディネーター)の山﨑です。

 

本日は時計紹介ではなく、ご来店いただいたお客様からよくご質問いただく正規品と並行輸入品についてブログを更新したいと思います。

 

正規品や並行輸入品。時計に限らず、ブランド品などでもよく見かける機会がここ近年で特に多くなったと思います。

 

今回は時計に関しての正規品と並行輸入品がどういうものなのか?そして注意すべき点などをお話ししたいと思います。

 

まず、並行輸入品はコピー品ですよね?とお客様からご質問をいただくのですが、決して全てがそうだという事ではありません。

国外で個人や業者が買付を行い日本に持ち込まれた時計は全て並行輸入品になります。

その逆も然り、日本の正規取り扱い店で購入をしたとしても、国外では並行輸入という扱いになります。

 

そして並行輸入品のその多くが仕入れルート不明確であるため、コピーである可能性が0ではないというのが正解になります。

 

メリットとしては、購入にかかるコストが抑えられることや、日本未発売モデルや国内では完売した限定モデルが手に入るということが挙げられます。

 

正規品に関してはメーカー直営、もしくはメーカーと契約をした日本の輸入代理店が定められたルートを使い、そのメーカー及び輸入代理店と契約を結んだ時計店に商品が卸されるという仕組みになっています。

 

並行輸入との違いは定められた品質のものを定められたルートを通しているのでコピー品が混合する可能性はゼロになり、正規メーカーの保証はもちろん、購入後のアフターケアメンテナンスがメーカー正規価格でずっと受けられる。という所になります。

 

そのため、基本的にはお値引きが出来ないといった購入コストに関するデメリットが並行輸入品と比べると存在しているのも事実です。

 

昨今、不明確なルートでの並行輸入品が増えてしまった事などから、時計メーカー自体が正規品ではない時計に関して、ある処置をとっている事が非常に多くなってきました。

 

それがメンテナンスに関しての区別。

 

そこで並行輸入品に関して注意していただきたいポイントとして、正規メーカーのメンテナンスが受けられるのか?そして適正価格であるのかどうか?という点。

 

【当店取り扱いブランドでの例】


【ブランドA】

3針タイプのオーバーホール料金
正規品→¥25,200(税別)

並行輸入品→¥50,400(税別)

 

【ブランドB】

自動巻きタイプのオーバーホール料金

正規品→¥23,000(税別)

並行輸入品→¥58,000(税別)

 

おおよそ2倍から2.5倍の金額設定をしているメーカが大多数であり、複数回メンテナンスを行うと時計購入金額を平気で上回ってしまいます。

 

オーバーホールメンテナンスだけではなく、修理に関する技術料やパーツ料金も同じく2倍から2.5倍となっている事がほとんどなので料金は更に重みます。

 

これはあくまでも福岡天賞堂での取り扱いブランドでの一例となりますので、その他ブランドについては販売員やメーカーに詳細をお聞きするのが一番間違いのない確実な方法になると思います。

 

そして、このメンテナンスに間接的に関わってくるのが、商品の品質と正規メーカー保証の有無となります。

 

まず正規品に関しては、先ほども述べた通り定められた品質のものが定められたルートで流通しているため品質が保証されています。製造時に細かな検品を行い、輸送後に輸入代理店でもしっかりと検品を行います。

そしてそれらをクリアした品質の時計が私共の専門店や正規取り扱い認定店舗に並ぶのですが、もちろん入荷した際に私達も検品をするので、最低でも計3回はプロの目でしっかりと品質に問題がないか?を確認しています。

 

なので、初期の不具合というものがほとんど無く、万が一に不具合があったとしても正規メーカーの保証が受けられる形になっています。

 

並行輸入品に関しては、ルートが不明確なことがほとんどであるため正規品と比べると品質がやはり安定しにくく、圧倒的に初期の不具合が多いのが実情です。

そして正規メーカーの保証を受けることが難しく、購入直後であっても例で出したような区別された料金での修理やオーバーホールが必要になる可能性がほとんどではないかと思います。

 

私自身、以前までは並行輸入取り扱い店で時計を購入していた事もありますし、運良く品質が悪いものには当たっていないという事もあり、並行輸入品が絶対悪とは思っていないというのが正直なところであります。

 

しかし今回、この題材でブログを。と思ったきっかけも、福岡天賞堂に修理依頼を出されるお客様の半数以上が、この正規品と並行輸入品について初めて知ることになり、そして後悔をされているという現状があったからなのです。

 

ただ、全ての並行輸入品が悪であるという訳ではありません。

並行輸入品専門でお取り扱いをしているお店などでも、独自のアフターケアサービスなどのサポート体制をしっかりと整えて販売をしてお客様に満足頂いているお店があるのも事実ですし、逆に正規取り扱い店であろうとアフターケアやサポートがしっかりとしていないお店もございます。

 

いくら正規品を購入したとしても、その後のサービスや対応が悪ければやはり満足は出来ないと思います。

 

なので、正規品か?並行輸入品か?の前に、信頼が出来るお店かどうか?を根底に考えて頂く事が間違いのない時計選びになるのではないかと思います。

 

いかがでしたでしょうか。

もちろん購入先を決めるのはお客様ご自身であり、私達販売員はそのお手伝いをさせて頂くに過ぎません。

その中の1つに、この正規品と並行輸入品の違い。という非常に難しい今回の問題があり、時計購入を検討している方に本ブログの内容によって選択肢が一つでも広がればと思います。

 

今回は正規品と並行輸入品の違い、そしてそのメリット・デメリットについて。でした。

このブログを読んでくださった方の疑問が少しでも解消されて安心していただければと思います。

 

それでは、今回のブログはここまでとなります。次回もよろしくお願いいたします。

福岡天賞堂の山﨑でした。

 

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