自己紹介を兼ねまして、アジア学院とはどのようなところかと、なぜCGNでのインターンを希望したかについて、今回はお伝えしたいと思います。
アジア学院(栃木県那須塩原市)とは、アジア・アフリカの国々から、農村地域のために働く人々を30名ほど招き、「人に仕える指導者」を養成するため9ヶ月間の研修を行う学校です。学生はキャンパス内で共同生活を送りながら、有機農業やリーダーシップ、コミュニティ形成について学びます。キャンパスには、家畜や農場、食堂があり、学生は責任を持って循環型農業を実践し、その手法を学びます。どの学生も、それぞれの地域の発展のためとても一生懸命に研修に取り組みます。そして、研修後は、その学びを持ち帰り、人々のために働くリーダーとして活躍します。
私は、2015年4月から12月まで、43期の学生としてアジア学院に在籍していました。有機農業や国際協力への関心から、それまで勤めていた生活協同組合を退職し、アジア学院に入学しました。アジア学院での一番の学びは、多様な人々と共に働き、共に生活することの難しさと大切さです。20カ国以上の国の人々と共に生活し、自分たちで食料を生産・調理し、みんなで食卓を囲むということは想像をはるかに超えた、とてもとても大変な共同作業でした。しかし、その苦労と喜びの共有が、平和な社会の実現に不可欠であるとも感じたのです。
CGNスタッフのレナート・ギリンゲンさんも、そのアジア学院の2008年の卒業生です。私が今回、CGNへやってきた目的の一つは、彼がアジア学院卒業後に、その学びを活かしてどのような活動をし、そして今どのような課題を抱えているかを知ることでした。
さらに、CGNの活動に関心を持ったことも、インターン先として希望した理由です。特に、地域住民に対して森林農法や持続可能な農業、環境教育等を促進していく手法とその効果、スタディツアーやインターンなどを通してCGNへ関わりを持つ日本人の環境や自然に対する意識の変化について興味があります。
短い期間になりますが、インターン生として多くの学びを得たいと思います。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
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コミュニティ全員参加の田植え時の昼食の様子です。
左側がザンビアから来た学生で、右側が私です。

2015年の卒業式の写真です。
学生と一緒に、ボランティアや職員も写っています。