2022 ジャパンカップ 予想
過去の出走メンバーを振り返ると、今年のメンバーはかなり見劣りします。
外国馬の出走が4頭もあるのは嬉しいですが、日本馬の中でG1勝ちがあるのがたったの3頭というのは、相当なレベルダウンでしょう。
来年からJRAは主要G1の賞金額をアップさせますが、外国へもそうですが、日本馬の有力所の出走を促すようにしなければ売り上げ減に繋がりますので、番組的にさらに充実させて欲しい所ですね。
さてそうした背景の中での今年のJC。
勝てる可能性のある馬が人気の通り、何頭もいるという感じですが、予想としては最低1頭をピックアップしなければなりません。
・ダノンベルーガ
天皇賞秋にて本命にしました。適性的にも相当高いものがあると思いましたし、能力的にも十分足りると判断していました。結果的にはイクイノックス、パンサラッサには負けましたが、この馬もG1を勝てる能力がある事は証明された形となりました。
さてJCに向けてですが、能力が問題ないのですが、気になっているのが距離。
ダービーで4着。最後は失速し3着アスクビクターモアを交わす事ができませんでしたが、これは距離適性を感じさあせるものがありました。
とは言え今回は相手関係を考えると、条件ベストではないとしても、好走できる能力があると思いますので、こなしてしまう可能性は十分あります。
・シャフリヤール
昨年のダービー馬で、昨年のJCはコントレイル、オーソリティに次ぐ3着。今年はドバイシーマクラシックにてG1勝ち。このレースには日本馬が他にも出走していたので、比較はしやすいと思いますし、馬場的にも日本に近いものがあると思われます。
今年の出走馬の中では当然上位ですし、人気も納得です。
ローテーション的にも良く、天皇賞秋を叩き台として調子を上げているとの事で、好走必至かと思います。
ただし、昨年の出走時で3着、オーソリティを交わせなかった事がちょっと引っかかります。昨年からさらに指数を上げているという客観的なデータが見いだせておらず、もし昨年時からほとんど成長が無いのだとすると、抜けた存在ではありません。
・ヴェラアズール
前走で初めて重賞勝ち。その京都大賞典では1頭だけ全く違う伸び方をしていました。2着のボッケリーニも指数が高い馬で、そのボッケリーニを全く相手にしていなかった内容は、指数的にも一気に上昇させています。単なるスピード指数的には京都大賞典は高くはないですが、私のcorazon指数的にはかなりの高数値です。
レベルでの比較をすれば、既にヴェラアズールは昨年のJC2着、オーソリティと遜色ないレベルであり、昨年出走していたら2着と考えると、この人気にも納得できます。
・ヴェルトライゼンデ
この馬は現在4人気7.8倍ですが、指数的にはスピード指数はわかりませんが、corazon指数としては少なくとも4位より結構下のランクです。鞍上人気や陣営のコメントも人気にかなり影響しているように思えます。
私としては、今回は指数が足りないと判断して切りたいと思います。3着以内に入ったらむしろ驚きです。
・デアリングタクト
今回の出走馬中、一番指数が高いのがこの馬です。まあ、過去のレースのものですが、それが1昨年のJCなので、条件的にはこの馬にとってほぼベストではないかと思います。怪我からの復帰以降、一度も勝てていませんし、近走を見ると、もう終わったと言われるのも無理はありません。
しかしながら、着順の割には、レース内容を細かに分析するとわかるのですが、実は衰えがほとんど無いのでは、と思わせるのも事実です。
ヴィクトリアマイルは6着ですが、1年ぶりで、伸びない最内を追ってのものでしたので、これも敗戦理由はあります。
次走の宝塚記念は、勝ったタイトルホルダーは別としても、スタミナ戦でラストにディープボンドを差していますし、この内容からは3歳時の指数が維持しているように思えます。
オールカマーは馬場からするとあり得ない大外ブン回しでの敗戦。このレースからは、テーオーロイヤル、ヴェルトライゼンデも同様な形で負けています。
エリザベス女王杯は、かなり渋った内を枠順から仕方無い面はありましたが、道中ずっと走っていましたので、ラストで伸びないのも当たり前です。他の有力所も同様な場所を通った馬は惨敗しましたので、これはきちんとした理由があります。ピンハイ(1.5秒差9着)、スタニングローズ(2.5秒差14着)の成績をみれば、むしろ1.0秒差6着は大検討とも言えます。
そして今回のJCですが、もし能力の衰えが無いとすれば、1昨年のJCでは、アーモンドアイ、コントレイルに次ぐ3着。コントレイルとは同タイムクビ差、アーモンドアイとは0.2秒差でしたから、今回はその上位2頭の出走は当然ありませんから、むしろ大チャンスと言えるかも知れません。
ただし、今回は中1週。いつも大事に使われて来たこの馬が果たしてこのきついローテーションで能力を発揮する事ができるのか、これはやってみなくてはわかりません。しかしながら急遽とは言え、出走して来るからには、少なくとも状態面が「悪い」という事は無いものと判断します。
トータルで見れば、2歳デビューのこの馬が5歳の現在でまだ12戦しかしていないのは、十分フレッシュと言っても良いでしょう。
最高の舞台での復活に期待したいですね。
◎デアリングタクト
〇ヴェラアズール
外国馬は、もうずっと好走実績が無いので、馬券からは切ります。そもそも私には海外競馬のレべルを正確に判断する材料を持っていません。
人気薄での好走の可能性があるとすれば、指数高めのボッケリーニ位でしょうか。大外を引いたのが痛いですが、スムーズにロスなく前目の位置が取れるようだと、かなり粘れると思います。
今年のJCの予想の軸は、「昨年2着のオーソリティとのレベル比較」「1昨年のレベルとの比較」を主眼に置いてのものになります。これが元から違っていれば、外れるという訳ですね。
どうにかうまく行って欲しい所です。