“Time To Say Goodbye” 「共に旅立とう」
イタリア人歌手 アンドレア・ボチェッリの代表作
オペラティック・ポップ楽曲で
クラシカル・クロスオーバーの先駆けと言われています
オリジナルの歌詞はイタリア語
1995年2月のサンレモ音楽祭で初登場
翌1996年、イギリス人ソプラノ歌手サラ・ブライトマンが
ボチェッリに デュエットを申し出ます
曲名と歌詞の一部を
イタリア語の “Con Te Partiro” から
英語の “Time To Say Goodbye” に変更し
デュエットで歌ったことから
ヨーロッパ全土で大ヒットしました
これは決して別れの歌ではなく
希望ある 旅立ちの歌なのです
1997年のライブより
サラ・ブライトマンの情感溢れる歌声が素晴らしいです
<日本語訳>
一人でいるとき
水平線を夢見て 言葉を失ってしまう
太陽のない部屋は暗く
あなたが側にいないと太陽は消えてしまう
全ての窓から
あなたが勝ち取ったわたしの心が広がってゆく
わたしの中に あなたは光を注ぎ込んだ
道ばたで見つけた光を
タイム・トゥ・セイ・グッドバイ
見たことも行ったこともない場所
今 あなたと共に舟に乗り 海を越えて旅立とう
もうなくなってしまった海を越えて
別れの時が来たわ
君が遠く離れているとき
水平線を夢見て 言葉を失ってしまう
でももちろん わかっている
君が僕と一緒にいることは
君は僕の月 僕と共に
僕の太陽 君は僕と共にここにいる 僕と共に
タイム・トゥ・セイ・グッドバイ
見たことも行ったこともない場所
今 あなたと共に舟に乗り 海を越えて旅立とう
もうなくなってしまった海を越えて
別れの時が来たわ
共によみがえらせよう
一緒に舟に乗り海を越えてゆこう
もうなくなってしまった海へ
二人で海を蘇らせよう
二人で行こう
君と僕(あなたと私)
アンドレア・ボチェッリはどんな人でしょう
Andrea Bochelli 1958年9月22日~
イタリア・トスカーナ地方生まれのテノール歌手
6歳でピアノを始め音楽の道に進みますが
12歳の時にサッカーボールを頭に受け内出血を起し
それがもとで先天性緑内障が悪化し失明に至ります
しかし障害を乗り越え 法学博士号を取得
弁護士として活躍します
ずっと抱いていた歌手になる夢は
世界的なテノール歌手
ルチアーノ・パヴァロッティと
ロック&ポップス歌手 ズッケロに見いだされ
1994年に歌手デビュー
36歳のときでした
1994年のサンレモ音楽祭で新人部門で優勝
イタリアン・ポップスやカンツォーネなどの楽曲で
アルバムを発表しヨーロッパで大ヒットします
1996年 38歳のとき
ボチェッリのために作られた「コン・テ・パルティロ」
のちにサラ・ブライトマンと
デュエットした“Time To Say Goodbye”が
1500万枚以上のセールス記録を作りました
アンドレア・ボチェッリは
2020年4月12日 復活祭の日曜日
新型コロナウィルス流行のため
都市封鎖中のミラノの大聖堂で
無観客コンサート
「MUSIC FOR HOPE(希望の音楽)」を開催
「アメイジング・グレイス」など5曲を歌い
YouTube同時視聴者数は 史上最大の280万人でした
大聖堂オルガン奏者 エマヌエーレ・ヴィアネッリの伴奏
バッハ/グノーのアヴェ・マリアなど
独唱とオルガン用に特別に編曲された楽曲を披露しました
最後に大聖堂の外に歩み寄り
“Amazing Grace” をアカペラで歌います
アンドレア・ボチェッリのメッセージ
「これまでにない深い経験から来る気持を
これからも大切にしていきます
孤立しながらも私達は皆 神の御前にいるのですから
多くの人々の祈りの声を表現することに
わたしは深く心を動かされました
愛は贈り物です
それをよどみなく流れるようにすることが
生命の主な目的なのです
わたしは生命に深く 感謝しています」
では最後にもう一度 二人のデュエットを
2007年 イタリアでのライブより
ある日の空
二人の新しい船出のような・・・
24年前 “Time To Say Goodbye” が流行っていたころ
わたしは歌には全く気づく余裕が
ありませんでした
10年ほど前
心地良い曲が聞こえてきて
これは クラシックなのかポップスなのか
と思っていました
そして 最近になり
YouTubeサーフィンをしていると
懐かしい音楽として耳に飛び込んできたのです
心に響くときを待っていたかのように
サラ・ブライトマンの
美しいソプラノとともに
アンドレア・ボチェッリの
困難に打ち克ち
音楽を諦めなかった生き方に
人々の希望に応える生き方に
感動を覚えます
あなたの わたしの
決して あきらめていない なにかを
いつかきっと その手に
掴むことができますように
今日も最後までブログにお付き合いいただき
有り難うございました