マニア受けしかしない話題です、ミリタリーオタの戯言とお付き合いください。
まずこのYoutubeを・・・。
シーウルフ級攻撃型原子力潜水艦は船の主要部がチタニュウム合金製で無茶苦茶深く潜れる事と
スクリューではなくウオータージェット推進で音をほとんど出さない。まさに海の忍者なのです。
東西冷戦の名残で作られたのですが、あまりの建造費の高額さ故3艦作っただけの貴重な潜水艦。
海の忍者は決して人に見せないモノが二つあります、その一つはスクリュー。
建造時や進水式の時などはそもそも見せないしカバーも付けるし仮のスクリュー付けたりする。
そのくらいの機密事項。
もう一つはハッチ。
母港に帰って接舷している時乗組員の乗降の際に使用するハッチですが、
このハッチにはカバーがかけられてハッチそのものは見たことが無い。
ハッチを見せないというのはハッチの構造から潜航可能深度を推測される事を避けると言う意味で
これまた重要な機密事項の一つ。
何が驚いたって・・・、軽いマニアの私から見ても「それ 出して良いの?」と思える内容。
氷を割って浮上してハッチを開けるために氷を取り除く作業を行っているのですが、2:22あたりで
何も隠し事無く「パカ~~~」っと開けてくれるではありませんか、いや~~二度見三度見しましたわ。
同じ攻撃型原子力潜水艦でロシア海軍はアメリカに先駆けてチタニュウム製船殻(せんかく)の潜水艦
アルファ級攻撃型原子力潜水艦を持っています(さすがにこっちも7隻)。
主力・多数派はアメリカがロサンゼルス級、ロシアはアクラ級シエラ級の攻撃型原子力潜水艦。
シーウルフ級は数の少なさ故北極海専門と言って良い配備状況。
(〇〇級と言うのはシリーズ名とご理解頂ければよろしいかと思います、だから複数あるし
性能的に個体差も存在します)
領空領海は海岸線から概ね12カイリ、メートル法に換算すると約20km
太平洋戦争中の戦艦大和が主砲をぶっ放したら余裕で届く距離。現代の普通の旅客機なら
1分で飛んで来れる距離。
空の上では一日に2回位国籍不明の飛行機にスクランブル発進していますし、
日本近海にコソコソとやって来る水上艦や潜水艦に日々対処しています。
(なぜかその辺は報道されない、「去年のスクランブル回数は・・・」がせいぜい、
もちろんどこの国の飛行機が領空に近づいたなどの報道は一切無い)
この画像のシーウルフ級にしても、海上自衛隊のそうりゅう級潜水艦にしても他国の魚雷ですら
到達しにくい(水圧で壊れてしまう)深度まで潜れる潜水艦。
(一方海上自衛隊の魚雷は耐圧が高い、だから一方的にぶちかます事が可能。あくまで可能性)
そこまで明け透けに見せるのは「やれるもんならやってみろ」的な圧力を感じます。
実際約30年前に公開された映画「TOP GUN」は一部空軍の戦術を考え直すきっかけになったとか、
また「こっちはこれだけやってるぞ、手ぇ出すんじゃねーぞ。手ぇ出すなら覚悟しておけよ」的威圧として
有効なプロモーションだったと聞き及んでいます。
武力と言う物に嫌悪感を持つ方がいらっしゃる事は十分心得ております、
しかし自身を守る最後の最後の手段はやはり武力。それを最後まで使わないのが今の社会。