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旅するCOONEL

食堂COONEL 第一章の幕を下ろし、夢だった世界一周の旅に行って参りました。
世界各国の食を食し自分の生き方を探す旅!
世界は広くまた狭く・・・。
その経験を胸におもろいものつくりますぜ。
次のステージお楽しみに。。。。

この農園、母屋も鶏小屋も牛小屋もゴンドラも全てマリのお父さんとお母さんの手作り。
パタゴニア人達は何でも自分で作ります。
人に頼むのではなく自分の力で…日本の昔をみてるようで懐かしい。

薪は裏庭の木を切り、羊の毛を刈ってセーターを編み、ラズベリーやクランベリー、カラファテを摘んでジャムを作る。我々もできる事をお手伝い。


マリは8人兄弟。週末はよく家族が集まりパーティになります。
朝、飼ってる子羊を小屋で潰し⁉それを昼間炭火で丸焼きにして皆でワイワイ。
殺したて?だけにホンマにうまい!

我々も木乃実さんとJapaneseパーティを開催!
餃子、お好み焼き、焼飯!と純日本食ではないですが…皆、美味しい美味しいと大好評。
スペインでもだったけど餃子は人気者です。

踊って歌ってギター引いて、パーティは深夜4時まで続きます!







朝起きるとマリは牛小屋で乳搾り。
ミルクは勿論それをチーズとヨーグルトとバターにし、朝食用のパンを薪ストーブの上で焼いてくれる。

自家製ミルクで作ったフレッシュバターとヨーグルト!
始めて添加物の入ってないピュアな味を知り感動…市販の物が食べれなくなりますわ。




お婆ちゃんに習ったの!と簡単に何でもこなすマリは3児の母。
ウェルカム!!と快く我々を受け入れてくれ、チャーミングで少女の様で、活発的で何でも自分で作り、笑顔が最高の彼女を見てるとこのパタゴニアの環境がそうさせているようにも思える。

そんな彼女、二週間友達の仕事を手伝う為15キロ離れたラフンタまでマウンテンバイクでご出勤。
その間我々がファームのお世話係です。

鶏やアヒル達に餌をやり、畑に水を蒔いた後、取れたての野菜をたっぷり収穫。
薪ストーブでコトコト煮込み料理を作りそれを囲んでワインで乾杯ランチ。
昼寝や散歩をし鶏小屋から産みたて卵を頂き、またまた素敵なディナーにワインで乾杯。





夕暮れは嘘みたいな美しさ…ここは大自然のオアシスです。

10ヘクタールのファームを1人で世話する「マリ」という女性のお家にファームスティです。
マリ宅の前には川がありその川の向こうへの移動はなんと!手作りのゴンドラ。


壮大なファームには牛と羊を各数十頭。馬2頭、ニワトリ6羽にアヒルが10羽、犬と猫の大家族。自家製野菜畑とビニールハウス2つという我々の理想な生活がそこにはありました。

広大な美しい敷地に雄大なパタゴニアの山々に澄んだ清らかな渓流。空気が旨い!
水は川から天然水を引き、暖は薪ストーブ、テレビ・ネットはもちろん無い生活なのにとても贅沢な、心が満足する、そんな気がします。







夢のファームスティの始まりです。


再会がこんなに早く訪れるとは・・・苦笑・・・
再びお二人に温かく迎えて頂きました!

同じ場所で同じ経験をされてるお二人。バス移動で疲れたツーリストを初めから狙って待機してるそうです。
人の痛みが分からない人間にはなりたくない。

しかし、ポールさん曰く
物もお金もデータもこの先の人生には必要ない、2人さえ居れば何でもできるのだから…と。
傷心してる今の我々にはジーンとくるコトバ。

昼間は畑仕事で体を動かし、夜は旨い飯とワイン片手に前回より深い話で夜な夜な盛り上がる!!




何かを失うと新しく何かがやってくる。。。

お2人とパタゴニアのお陰で、盗難の傷も徐々に癒されのんびり過ごした5日間。



「ハワイからゲストがくるから友達のファームでゆっくりしたら?」と木乃実さんの心遣いで、明日から念願の!ファームスティ。この旅でずっとやりたかったファームスティ…

偶然…?…いや?

全ては必然。


名残惜しいポールさん達との別れから3日間のバス移動でサンチャゴに朝8時到着…
ふぅーヘロヘロ。

バスを降りて荷物を取り全て床に置いて一息着いた瞬間…
足元に置いたはずのリュックサックが無い事に気づいた時には後の祭り……

一瞬!!ほんの一瞬で…やられました…ここにきて…盗難…

中には日記にパソコン、デジカメ二個に写真のデータを移したばかりの大事な大事なハードディスクが…よりによって1番大切なカバン…がない…!!!

必死に警備員やその辺りにいた人に訪ねたり辺りを手分けして探しましたがどこにも無いのです…
余りの突然の出来事にどうしてよいか解らず…
嫁はショックで動く事もできず…
何時間も茫然と立ちすくむ我々…

物なんてどうでもいい…
頼む…写真のデーターだけでいいから返してくれ…頼む…
9ヶ月のデータが一瞬で全て無くなってしまいました…
…2人の旅の記録メモリーが…思い出いっぱいの何千万枚と撮った写真が…
言葉が出ないとはこの事です…
本当はリマまで移動するはずが動く事すら出来ず…

それからの我々は後悔と絶望の毎日。
朝起きた瞬間から
あーすれば良かった、こーしとけばよかった、あのバスに乗らなければよかった、データだけでも違う鞄に入れてれば…と自分達を責め続け…後悔、後悔、後悔…
見つかるわけも無いのにバスターミナルに何度も探しに行ったり、その周辺を探し歩いたり…なにかをする余裕も活力も無く、ワインの空き瓶がどんどん増えていくばかり…

本当は2人の中に記憶としてちゃんと残っているのにそれも受け入れる事も出来ず、もがき苦しむ日々を過ごす中、突然嫁さんが

二周目行こう!
ん?!
また世界回って写真撮ろう!

おー!僕には浮かばなかった…そうだよ!何故僕はもう二度と行けないと思い込んでたんだろ…
その一言でスーッと心が楽になり救われた様な気がしました。

その上ポールさん木乃実さんへ相談したところ、
こういう時はあがくのではなく一旦立ち止まり、流れに身を任せてみては?辛いだろうが…笑いが自分達を救ってくれる!戻ってきていいよ。と温かい言葉に甘え

…まさかのポール家に戻る事にしたのです。
今の我々にはそれがベストな選択だと信じで。。。