の続編です。





参考動画 



グループステージ最終節では、日本代表は今までにあまりパフォーマンスが良くなかったディフェンダー陣のメンバーチェンジをして守備をテコ入れしてきましたね(少なくとも私から見れば、ターンオーバーというよりは手直し的なスターティングメンバーの入れ替えに見えました)。やはり、冨安選手がいるといないとでは守備の安定感が違うように見えました。
負けなければOKという状況もあって、前半開始早々に上田選手がPKを決めて先制点を取ってから、多少は流し気味だったような感がありました。別にそのこと自体は個人的には特段気にならなかったのですが(∵決勝トーナメントでの肝心なところで調子のピークをもっていけばいいので)、試合終了間際に相手のロングスローから失点したのはさすがにいただけないかと考えます。あれが決勝トーナメントでの重要な試合でなくて良かったと捉えた方がいいのでしょうが、とりわけ確実に優勝を狙うという見地からすれば、ちゃんと締めるべきところは締めないといけません。
某国家試験の論文式試験で例えるならば、
【メインとなる条文や論点にはそれなりに触れられたが、細かい論点を多少落とした上に特に最後の方でミスって「一応の水準」にとどまってしまうような答案を書いてしまった】
ようなものかと考えます(堂安選手のシュートのいずれかまたは中村敬斗選手のシュートが決まっていて、かつ、最後の失点がなければ「良好」答案だったといえるかと)。
ちなみに、あの失点の場面については、私見としてはGKの鈴木選手は責められません(∵至近距離からあんな感じで不意打ち的にシュートを打たれたら、止めること自体が相当難儀なので)。ロングスローのボールに対して目測を誤ってボールを後ろに逸らしてしまった&相手選手をドフリーにしてしまったのが元凶かと思われます。


これで、D組2位での決勝トーナメント進出が決定して、決勝トーナメントの初戦はE組1位のチームと対戦することも決定しましたが、この時点での状況で、E組の当事国チーム(ヨルダン、韓国、バーレーン)はどのように捉えているかが何気に興味深いですね。
ちなみに、私が当事国チーム(しかも、自分達の匙加減で1位ないし3位通過が狙える状態にある場合)の関係者ならば、もし優勝を狙うのであれば消去法で2位通過を狙うと思います。というのは、3位通過をして決勝トーナメント初戦で開催国のカタールと対戦するのは嫌だし、1位通過で日本→イラン→カタール→おそらくサウジアラビアorイラクという順番で&中2日という過密日程で試合をこなすこと自体が地獄だからです。


*以下、追記部分*


グループEの最終節では、バーレーン代表がヨルダン代表を1ー0で破りました。ヨルダン代表は直前の練習試合で日本代表に1ー6でボコされたトラウマがあるのか、特に後半の途中からは積極的に攻めようとする気配がなかったですね。


それにしても、マレーシア代表はメチャメチャ頑張りましたね。フィジカルは相手の方が明らかに上でしたが、アジリティと気迫溢れるプレイで対抗してアディショナルタイムに同点に追い付きました。

そのため、E組1位はバーレーン代表となり、日本代表は決勝トーナメント初戦でバーレーン代表と対戦することになりました。

個人的には、アディショナルタイムにマレーシア代表がPKを決められて逆転された時点で、特にどこぞの国のマスメディア等が来週の決勝トーナメント初戦の日まで猛烈に煽ってくる等してこの上なくウゼー想いをするのを覚悟していたので、非常にラッキーだなと思わざるを得ないですし、マレーシア代表の方々の奮闘ぶりには敬服します。特に彼等のファイティングスピリットについては、日本代表の方々も是非とも見習っていただきたいですね。


今後の展望ですが、私見としては、とりわけ

【三笘選手の怪我の回復具合や、実際の試合での彼の投入のタイミングや、守備陣の安定感の度合い】

が優勝を狙うためにはポイントになってくるのではないか、と考えます。

三笘選手が怪我明けであることを考慮すれば、ワールドカップカタール大会アジア予選におけるアウェイでのオマーン戦やオーストラリア戦等のように、彼にはジョーカー的な役割を果たしていただいて、日本代表の優勝に貢献していただくのが妥当ではないかと思われます。

個人的には、決勝トーナメントの反対側の山からイラク代表が勝ち上がってきて、日本代表が決勝戦でグループステージの借りを返していただきたいですね。


決勝トーナメントの初戦では、カウンターやセットプレイで不意にドカンと一発やられてガチガチに守備を固められるような展開をいかに避けられるかがかなり重要なポイントになるような気がします。バーレーン代表のフォワードにかなり上背のある選手(背番号9のアブドゥラ・ユスフ選手)もいるようなので、特にその選手には要注意ですね(先日のイラク代表の背番号18のアイメン・フセイン選手みたいな感じで引っ掻き回されると厄介そうなので、徹底的にマークして仕事をさせない&その選手に有効な形でボールが入らないようにしてしまうのが望ましいでしょう)。



参考動画 


参考動画 


参考動画