MCR新旧作品集「毒づくも徒然」『親展』感想 | ぽけっとにチケット~おきらく観劇日記~

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小劇場からシェイクスピアまで、観てきたお芝居の感想をつづります。
基本、ネタばれしていますので、未見の方はご注意ください。


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早いもので、もう1月も半ばとなってしまいましたが、これから去年観た芝居の感想をいくつかあげていきたいと思います。

 

まずは、櫻井智也作・演出・MCR新旧作品集「毒づくも徒然」から。

私がMCRの作品を観るようになったのは、『逆光、影見えず』からなので、今回の再演で、以前の作品を観ることができたのがとても嬉しかったです。

 

「毒づくも徒然」は、結成25周年を迎えたMCRの新旧作品集ということで、『櫻井さん』、『リフラブレイン』、『あの世界』は再演。『親展』は新作でした。

それぞれに笑いや毒気が満載で、切なかったり苦しかったり、そうかと思うと、「ずるいじゃん」と思うほどまっすぐ心に刺さってきたり、といろいろな思いが湧き上がるのを楽しめた作品集でした。

 

以下、観劇した順に、感想を書こうと思います。いつものごとく、ネタバレありです。

まずは、『親展』から。

 

IMG_3512.jpg

11月27日(火)16時

下北沢0FF・0FF・シアター

作・演出 櫻井智也

出演 堀靖明 川口雅子 櫻井智也 おがわじゅんや 加藤美佐江 三澤さき 石黒麻衣 フジタマコト

 

 

 

4人組のパンクバンドのメンバーそれぞれの恋模様。

4組のカップルが織りなすあれこれを観ていると、いつかの痛みが蘇ってきたりして、だんだんシンクロ少女を観ているような気になって、「あれ、これ、シンクロ少女の『LOVE』だっけ?」なんて思ってしまいました(笑)

 

雅子(川口雅子)と付き合ってからパンクな歌詞が書けなくなったとメンバーから責められた堀(堀靖明)が、歌詞のリハビリのための打開策として、雅子と言葉の意味を逆転して使うことになり、

「ふざけんじゃねえ」は愛してる、

「関係ねえんだ」は傍にいたい、

「クソ野郎」は君だけが大切さ、って決めてもいざ言われると腹がたつという言葉と感情の不協和音に笑いを誘われつつ、

 

愛と、言葉。

言葉はとても大切だけど、相手には自分が望む言葉を言ってほしくて、どんどん相手を追い詰めたり、それを得られないと愛の確証が得られないと思いつめたり、うんうん、そういうこと、あるよねえ、と思う私。

そんなこんなの中、突然雅子の耳が聞こえなくなってしまった時、言葉を超えて雅子に愛を伝えようとする堀の姿が素敵でした。

 

櫻井(櫻井智也)と三澤(三澤さき)とは、お互い、「お試し期間」と言いながら一緒にいるけど、三澤の方は元の彼が忘れられず、櫻井も、ほんとはそれを知っていて、結局、三澤は元の彼のところに戻るんだけど、相手を思う重さの違いが切なかった。別れ話をしているのに、まだどこかに期待を残しておきたいところなど、人って、不器用で、哀しくて、愛おしい。

 

おがわ(おがわじゅんや)と石黒(石黒麻衣)とのカップル。全然、言葉が通じ合っていない。

石黒さんを観るのは今回初めてだったんですが、あまりにも独特の空気感で、唯一、感情移入ができませんでした(笑)。石黒に対してイライラするおがわの気持ちはわかった。

でも、この二人、なんだかんだでモメた後、手をつないでコンビニに仲良くいく。

これもまた、よくあるリアルな風景だなあ、と思ったりしました。

 

パンクバンドの中の紅一点、美佐江(加藤美佐江)の相手は、女性のフジタ(フジタマコト)。

でも、美佐江は恋人が女性であることを隠している様子で、フジタの、一緒に表を歩きたい、バンドの仲間に紹介してほしい、という望みにもきちんと返事を返さない。

ついに、フジタは美佐江との別れを決意しますが、最後、美佐江のまっすぐな気持ちがわかるシーンがあり、ここまで、毒と笑いを詰め込んでおいて、最後はそこに着地させるのか!櫻井さんずるい!と思いつつも、私もまっすぐ受け止めて、心がじんわりと温かくなりました。

 

次に観たのは、2009年初演の『リフラブレイン』

感想は改めてアップします。

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