ツイッターの方でたくさんリツイートいただきましたので、

ブログでも詳しく説明しようと思います。

原稿用紙の使い方、基準枠についてです!

まずはこちらをご覧ください。





柴なつみ先生のCookie7月号新連載
『てんちょう、ダメ、絶対』のとあるページです。


いちばん内側の赤線が基準枠
その外側の水色が仕上がり線(断ち切り線)
さらに外側のミリ線がついているところが外枠です。

ちなみに漫画の試し読みはこちらから

http://cookie.shueisha.co.jp/tameshiyomi/sample/160526/shiba/index.html


良ければCookie7月号で全部読んでみてくださいね。



この原稿用紙がどのように印刷されるかというと、

このようになります。

よ~く、どこで切れるか見てくださいね。

水色の線、つまり断ち切り線で切られます。


断ち切り線よりも外側に描いた絵は、
せっかく頑張って描いても印刷されません。


どこで印刷が切れるかは、把握しておきましょう。

印刷されるのは、基準枠のひとつ外側の、
仕上がり線(断ち切り線)までです。


では、断ち切り線の外にある
外枠は何のためにあるのでしょうか?


雑誌の印刷は多少、ズレることがありますし、
コミックスや増刊号など、サイズが変わったときに、
少しだけ縦横比が変わります。


断ち切り線ピッタリに切れるとは限らないのです。


なので、切れても良い絵柄・背景などを
外枠まで描いておけば、安心ということです。


塗り足しみたいなものと思ってもらえればと思います。


ですから、断ち切り線でコマを割ってはいけません。


印刷が少しズレたときに、
ギリギリのコマ割りが出来てしまいます。


コマを割るときは、せめて基準枠線上で線を引くか、
断ち切り線よりも6ミリほど内側で引くようにしましょう。



次に基準枠についてです。


投稿者の方の中には、
基準枠の大切さが分かっていない方が
割合多くいらっしゃいます。


断ち切り線いっぱいまで描けば良いじゃん
と思いがちですが…。


こちらの応募のきまりを見てください。


Cookieの漫画投稿のきまり


別マの応募のきまり


どちらも27cm×18cm、
「基準枠内で描いてください」とあります。


これは、他の雑誌の応募要項を見ても同じです。



つまり、どの雑誌も「基本的に」基準枠で
描いてくださいね~と勧告しているのです。


だけれども「基準枠の外まで印刷できるぞ」と、
みなさんご存知なので、

ここ20年くらいは、
断ち切り線を使って、
印刷ギリギリまで描く原稿が多くなっています。


自分の原稿をどのようにデザインするかは、
作者の腕の見せ所なので、

原則である基準枠を超えて、
印刷範囲ギリギリまで見せるのも、
もちろんテクニックの1つです。



ただ、作者が印刷範囲を理解していれば
それでも良いのですが、


どこまで印刷できるかを分かっていないで描けば、
変なところで切れてしまいますし、

せっかく描いた絵が無駄になってしまいます。





基準枠と断ち切り線の効果的な使い方に関して、

こちらのサンプルをご覧ください。

Cookie7月号掲載、ままかり先生の
「まわれ!白川さん」です。

上の段の一部コマ割りは、

基準枠をベースにしていますね。




印刷されると、このようになります。

どうでしょうか。


このように、上と下でコマにメリハリがつき、

下のコマが際立ちます。



基準枠を意識せず、全部断ち切りで描いたのでは、
こういったメリハリが作れません。



「まわれ!白川さん」はこちらから

試し読みできます。

http://cookie.shueisha.co.jp/tameshiyomi/sample/160526/mamakari/index.html




全部が全部、断ち切り線まで描いたのでは

少し大きめの原稿用紙を使って描いているのと
それほど変わらなくなってしまいます。






ちなみに、
こちらは全部、基準枠に収めたときです。

印刷されると、
このようになります。

基準枠内に収まっていると、
このように目の動きが少なくなり、
見やすいというメリットもあります。


(また、基準枠内に収めて描くと、
広告柱やおたより柱などが入れられますね)



いかがだったでしょうか。

以下、まとめです。



基準枠の意味
・セリフやモノローグ、大事な表情はなるべく
ここまでに収めようという目安。

・基準枠に納めることで、
 読者の目の動きが少なくなり、読みやすくなる。
・4コマ漫画のコマを割る目安。



断ち切り線の意味

・印刷範囲の目安。
・基準枠と併用することで、
画面にメリハリを作り、派手に見せられる。
(逆に言えば、併用しないとあまり意味がない)



基準枠と断ち切り線を併用し、
見やすく、かつ派手な画面作りに
挑戦してみてください!



CCC担当・ケンケンでした。