福井の特別展レポも佳境に入って来ました。^^
今回は”海の覇者となった海竜たち”のコーナーです。
まずは首長竜のエラスモサウルス.SPの全身骨格がお出迎え。 ^^
首長竜は文字通り、首が長く、頭の小さいタイプ(プレシオサウルス類)と首が短く、頭の大きいタイプ(プリオサウルス類)が知られていますが、どちらもジュラ紀に入ってから急速に繁栄したグループですが、プリオサウルス類は白亜紀の中頃に絶滅してしまいました。
コーナーでは、最も長い首を持っていたアルバートネクテスの前鰭と頸椎の内、頭骨に繋がる部分の環軸椎と胴体に近い第68頸椎、融合した尾椎端が展示されています。^^
そのアルバートネクテスやエラスモサウルスが生息していた海についての説明が・・・
ララミディア大陸とアパラチア大陸の間に形成されたウェスタン・インテリア海。
この海の変遷は、陸に住む恐竜たちの進化と放散だけでなく、海に住む彼らにも大きな影響を与えたのですね。^^;
ウェスタン・インテリア海に生息していた海鳥のイクチオニルスとヘスペロニルス。
海棲のワニ形類、マクロスポンディルスなどが展示されています。
マクロスポンディルスの鱗板骨、美しかったです。^^
続いては目玉展示のティロサウルス”バンカー”の全身骨格。
発見されたのは1,911年だそうですが、当時から”バンカー”の愛称が付けられていたそうです。アメリカ人のセンスってすごいですね。
展示では頭骨の下に鏡が置かれていて、口蓋の中にある翼状骨の歯(翼状骨歯)を観察出来るようになっています。^^
※科博のティロサウルスも見上げれば、ちゃんと翼状骨歯が確認出来ます。
そう言えば、魚竜、首長竜は卵胎生の証拠となる化石が見つかっていますが、モササウルス類だけはまだ見つかっていないんですよね。
近縁のトガゲ類で卵胎生のものがいるのと、骨格を見る限り上陸が難しそうということで、卵胎生と考えられているようです。
白亜紀のアンモナイトたちもちゃんと展示されております。^^
今日はここまで、ではまた。^^