2月6日午前8時。清澄白河におよそ200人もの人たちが集まり、その開店を待った。
エキゾチックなコーヒーやエスプレッソにラテなど、その日のコーヒをその日に焙煎し、フレッシュな状態で一杯一杯点てて出してくれるのは、サードウェーブコーヒーと呼ばれるマイクロロースター兼カフェ。
その先陣を切ってサンフランシスコからやってきたのは、「ブルーボトルコーヒー」。決して人通りの多いとは言えないこの地にオープンさせたのは、誰にも邪魔されない自分たちの空間を必要としていたため!?
焙煎所メインの倉庫をリノベしただけの小ちゃな店舗は、コーヒー業界のアップルコンピューターと言われるほど、エッジの効いたコーヒーを点ててくれるのではなく、一杯一杯のコーヒーに情熱を注いでいる、そんなカフェ。
清澄白河はカフェが点在する聖地でもあり、そこに自分たちの存在を投影することは、すなわち日本上陸の証しでもあるのだろう。
午前8時、カフェ横の駐車場には180人程の人たちがその開店と自身の順番を待っていた。
駐車場から溢れた人たちは、すぐ横の通りに整列させられ、今か今かと自分たちの順番を待っている。
お店に案内される直前の10人にはメニューが渡され、いよいよ店内へと案内されるその瞬間を待ち遠しく待ち続けた。
店内に入っても、まだ列が…
サードウェーブコーヒーショップのマグカップは、ウエストが絞ってあるシェイプドマグカップが定番だけれど、ブルーボトルコーヒーのそれは、口が狭いワイングラスのようなマグカップ。なかなかおしゃれなので一つ買うことに。
今日は開店日と言うこともあってせわしなく、余裕は無いんだろうけど、落ち着けばゆっくり会話しながら待つことができるのでは。
カップが欲しかったので、テイクアウトにしてもらった。店内で飲むより量が多いんじゃないかってくらい大きかった。
特にサイズはないけれど、おそらく300mlくらいはあるんじゃないかと。家に帰ったらお水入れて測ってみる。
3月7日には、青山に200平米ほどのカフェをオープンさせるとのこと。こちらの方が場所が場所だけに大変な賑わいになるんだろうなぁ。
けど、ここの社長の思いがカフェを通じて、みんなに届けば嬉しいな。コーヒー豆のこと、農園のこと、そこで働いている人たちのこと、そんな農園を隈なく歩き農園との関係を作りながら貴重な豆を日本に持ってきてくれる人たちのこと、そんな豆を使ってコーヒーを一杯一杯丁寧に点ててくれる喫茶店のことを。
苦い、深い、酸っぱいだけで表現されるコーヒーの時代は終わり、コーヒー本来のフレーバー、テイストを楽しむ時代の始まりを感じさせてくれた1日でした。
オレンジ、レモン、青りんごなどのフルーツ香や、ブルーベリー、ブラックカレント、ダークチェリーなどのチェリー香、ナッツ、シナモン、カカオ、チョコレートなどのナッツ香、さらにハニーやバニラ、キャラメルなど。挙げていけばキリが無いくらいコーヒーのフレーバーは様々。
あと、ブルーボトルコーヒーのブレンドには感激しました。こんなブレンドコーヒーは日本のどの喫茶店に行っても飲めないんじゃないかと…
サードウェーブコーヒーと称するカフェはアメリカから、ドイツから、オーストラリアからも、まだまだやってくるそうです。この数年はコーヒーブームが巻き起こる予感です。
空海

















