シャワーを浴びて部屋に戻るとまだベッドで自分の腕を枕にして肘を立てて横になっているけいくん。









私の姿を見て起き上がり、シャワーを浴びに行った。









ぼーっとした感情、とめどない感情、そもそも感じていないのか分からない、何も考えないようにして下着をつけようとして、パンツはびしゃびしゃになったから洗って干していた場所に移動しているとちょうどシャワーからけいくんが上がってきた。







パンツ、乾いた?笑







わざとらしく聞くところが…ね。
誰のせいよ?






何となくほとんど乾いてる、履けるから履いて帰る〜






軽く答えてパンツを履く。











早く帰らないと口から言わないほうがいい言葉が出てしまいそうだからカバンを肩にかけた。












すると、iQOSに手をかけていたけいくんが









あ、もう出る?
んじゃいくか。








と、少し怒ったふうに早口で言われた。









あ、いいよ、吸ってからで。










なんだかめずらしいな、けいくんがこんなふうに不機嫌そうに言うなんて。













iQOSが変わっていたから可愛い色になっていて話をしたら限定カラーなんだそうだ。















立ち上がった時に抱きしめて欲しくなったけれどなんだかけいくんを想っていると思わせたらダメだと思って堪えた。
前は素直に私からくっつけたのにな。
あの時が一番、けいくんに近づけていた気がする。
今は、遠い。
そう思うのは私の気持ちの変化なのだろうか。










けいくんの車から降りる時、いつもはじゃあね、などの私の声に軽く、あぁ、と答えるくらいなのに、この日はあや、またな、、、○×○×たぶんありがとう的なことを口にしていた、私の顔を見て。











なんとなく、私がそろそろ離れていきそうだと思ったのだろうか。離れていくのが寂しい、だなんて思ったりするのかな。











私は何度も今度会う時は最後にしよう、けど終わらせたくない、ダメだ、終わりにしよう、、そんなふうに思いながら7月に会った日から1ヶ月、頭の中でいろんな思いを繰り返している。












私はいったい、どうしたいのだろうか。













私たちはこの先、まだ続く道があるのかな。