待ち合わせに仕事の都合で3分ほど遅刻。



間に合わないと思い急いでメイクを直したけれど念入りにする時間もなく待ち合わせ場所に向かった。
結果、遅刻してるけど。






お互いにおつかれさまーっていいながら行こうか、と。





久しぶりに見る臣さんは相変わらず見上げるように背が高い。
今日はヒールが低いブーツだから余計にだろうか。






白髪混じりの髪は少し伸びていて、髪、伸びたねというとながいよな、少し。と最近美容院に行ってないんだな、忙しかったんだろなと思った。










臣さんは年齢相応だけれど営業マン特有のさわやかさがあり渋さも加わって見た目は本当にいいお父さんという風情。
実際、家庭では良き夫でお父さんなのだと思う。









行こうとしていたホテルを事前に話をしていたのでスルスルとホテルに引き込まれていく。













部屋について、暖房をつけて設定温度を高くする。





絶対暑いと思うんだけど笑





そうかな?私冷え性じゃん?






まぁ、後で下げるわー







お風呂のお湯を溜めにお風呂場にいき、戻ってきてソファに座ると先に座っていた臣さんが引き寄せてスカートの上からおしりを触ってくる。







はぁー、いいおしり♡








やめてよ、おじさんくさい笑








まぁ、実際おじさんだけどな笑








洗面台の前で髪の毛を束ねようとアメニティをごそごそしていると











また痩せたー?






や、そんな変わらないと思うけど…








何キロ?






45、46くらいかな〜?









おもむろに私の後ろに来て









俺の手、多分回るよ?






絶対それはない!笑
そんな細くない笑!











あ、周りきらない…笑
けど、本当に腰細いな。









褒め言葉なのか誰と比較しているのか聞くのは愚問だし、あなたの好みはどっちなの?もっとぽっちゃりしてる方が好きなの?と聞くのを躊躇ってやめた。






お風呂に一緒に入らないかと誘われたけれどなんとなく一緒に入る気にはなれなくて、各々入った。







先に入った臣さんは私がお風呂から出るとベッドに全裸で横たわっていて、片足を布団から投げ出していた。








のそのそとベッドに近づくと臣さんの身体の上で抱きしめられる。
そのまま、私の後頭部を押してキスしようとする。






いたずら心でふふっと笑ってキスをしないようにかわすと体勢を入れ替えられて両腕をベッドに押し付けられて抵抗できないように貪るようにキスされる。





なんだか余裕のないその行動に笑ってしまった。
笑ったことにずいぶん余裕そうだな、と言われバスローブも下着もあっという間に剥ぎ取られた。





臣さんは優しいけれど手加減してくれてしまうセックスをする。
いってる途中、私はやめて欲しくないけれど動くのをやめてしまう。

もっと、自分本位で動いてくれて良いのにと思うけどたぶんこうやって気を遣いながらセックスする人なのだと思った。




けれどこの日は頭の中で別の人のことを考えている自分がいて、深くイくことが出来なかった…





体格差があるからこその駅弁も気持ちいいけれどイけなかった。


臣さんは最中にとても話す人だ、それが悪いとは思わないけれど笑ってしまうこともあって集中できないこともある。



約3時間の休憩で2回したけれどなんだかよく覚えていない、他の人のことを考えていたからなのだろうか。







自宅に帰って身体を鏡で見ているとふと背中に2ヶ所、皮下出血を見つける。



こんなところぶつけたかな?引っ掻いたかな?
まさかキスマークをつけるわけもないだろうと思っていた。







後日、もうキスマーク消えた?と電話で話してる途中に言われた。



あれ、やっぱりキスマークだったんだな、どうして付けるのか、既婚の臣さんにとって私は所有物でもないのにどんな意味があるのだろうか。
はたまた…とくに意味のないキスマークなのか尋ねもせずに跡を残すのはだめだよとやんわり話をして終わった。




キスマークをほんの少し、ほんの少しだけ愛おしいと思ったことは心の中だけに留めておいた。