おおはしひろとのブログ

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印刷工のひとりごと


ワクワクするようなステキなブログに毎日挑戦しております。地味にシルクスクリーン印刷に挑戦している工場長のブログです。フランス語も勉強中ですよ~(笑)

職場で嫌なことが連発して、凹んで帰宅しました。


とある啓発系の研修で「選択の実習」というのがありまして。


①無視(横を向く)②直視(相対する)③共感(握手する)④感激(抱擁する)という、4つの選択を、目の前の人に示して、お互いに同じ選択になるまで、(ジャンケンで言うところの)「おあいこ」をして、目の前の人と、握手であったり、抱擁であったりをするという実習です。


③や④の選択ができる人間関係が素晴らしいのは言うまでもありません。④の関係になれる人たちを増やしていくことが私の目標です。


生身の人間は、リアクションが明確なので、それゆえに残酷です。しかしながら、相手のリアクションを自らが創造できる無機質なものについては、時に、感激のパートナーになります。


音楽や絵画、小説や映画など、私自身を鼓舞してくれるアイテムは多くあります。特に、私にとって、お気に入りの映画は、凹んだときの処方箋として、幾度となく励ましてもらっています。


私の鉄板の味方は「鉄分(鉄道ネタ)」です。


幼稚園児の頃から親しんだプラレールが始まりです。小学生の頃から月刊誌の時刻表を毎月購読し、鉄道ジャーナルを購読し、鉄道模型を収集しました。大学生の時の、初めての海外旅行でも、鉄道旅行のために、フランスバカンスパスでフランス国内を乗りまくりました。


懐かしいなぁ。


私のお気に入りの模型の一つ


人生の晩年に至って、おとなのストレス解消方法が、鉄分補給になるとは思ってもいませんでした。破壊行動をともなうようなストレス解消を回避できて、良かったと思っています。


美しい。そして優しい。そんな機関車です。


興味のない方にとっては、まったく理解できないと思いますが、私にとっては、鉄道模型を眺めている時間は、「萌え〜」の時間であり、励まされている時間です。


模型のEF55 1号機関車は、私を応援してくれているなぁと、勝手に想像できるところが、鉄道模型趣味の、最高に素晴らしいところです。


今は、職場の人たちに、①の選択をされていたとしても、いつか③の選択になれるように、私自身が腐らずに、もう少し頑張ろうと思います。

私の仕事は、プラスチック成形工場の完成工程(出荷工程)の管理です。


各論で言えば、仕上課の作業者(完成工程の作業をするセクション)のハンドリングをすることです。総論で言えば、成形・外注加工・内職作業などの前工程を受けて、完成品に仕上げる仕事です。


前職は、立体印刷の専門工場の印刷工でした。無地の容器をお預かりして、印刷を済ませて納品するのが仕事でした。


お預かりする容器が不具合品だったら、とか、お預かりする予定日に納品されなかったら、というトラブルが発生した時は、お客様に連絡して善処して頂く…というのが、常でした。


しかしながら…


今の職場は、成形も、外注加工も、その後の前加工も、社内の責任において進行しているので、何かしらの不具合が発生しても、社内で解決するしかありません。


求められている品質と、お約束している納期は、変更できません。


どの業界でも、同じような仕事の毎日だと思います。


ゆえに、さまざまなセクションから、ひっきりなしに声がかかります。


オレンジ色のクラフトテープがない!

生きている虫が、箱の中にいる!

◯◯さんが転んだ!

予定より早く作業が終わった!

成形品の汚れがひどいから増員して!

塗装品の納入が◯◯日に変更!

検査の見逃しが発生した!


上記のような声が、重なり合うように、私に降りかかります(泣)。


2つくらいの重なりなら、直近の報告や連絡は覚えていますが、3つ重なると、何から着手していいのか分からなくなります。


「おおはしさん。今、声をかけていいですか?」と前置きしてくれる人は、今の職場にはおりません。ですから、私の進行中の仕事は、容赦なく中断させられて、中途半ばになります。


信じてもらえないと思いますが、3つ以上が重なることが多くて、最初に言われたことが、放置されることが多いです。


なので、絶対に済まさねばならない予定を、デスクの目の前に掲示しています。



そして、本来の私のやりたい仕事は、課員が退勤した後か、課員が出社する前に、ひとりで遂行します。


チームで相乗効果を発揮できるような仕事に極めるには、まだまだ時間がかかりそうです。


明日も気合い入れて頑張ります。

業務日誌というほど、立ち入った仕事の内容ではありません。


私の職場では、さまざまな梱包用のテープを使っています。多くは、茶色のクラフトテープやOPPテープですが、用途に応じて、さまざまな種類のテープの使用が設定されています。


今日の作業で使用したのが、緑色のクラフトテープです。


現場のリーダーさんから、「緑色のクラフトテープが足りないので、補充をお願いします」と依頼されたので、在庫されている倉庫に向かいました。


数本の新品のテープを抱えて、作業場に戻ってきて、リーダーさんに渡しました。すると、何気に「ピンク」の表示が目に飛び込んできました。



確かに「ピンク」と表示されています。


他のテープを見ると



「緑」の表示です。



並べてみても、テープ自体は緑色のテープであることは間違いないです。


重ねてみても、ピンクの表示であっても、緑色のテープが包装されています。



包装を入れ替えたのでしょ!と、自作自演を疑われそうですが、天地天命に誓って、偽装工作はしていません。


弊社に実害が発生したわけではないですし、学びになった喜びでもありますので、今回の包装違いは、まったく問題ありません。


ただ、食品や医療品など、他の業種でも、誤表記や梱包間違いは、大問題になるでしょうし、私の職場で扱っている化粧品の容器でも、上記のような梱包間違いは、倒産に至るほどの致命的な問題になると思われます。


私が担当している職場は、完成品の出荷を担う職場なので、上記のような不具合はゼロでなければなりません。


毎日の仕事が、緊張の連続ですが、不良品の出荷ゼロを目指して、引き続き精進して参ります。


読者の方々の地域は、どうなのでしょう。


今晩、夕食の食材を購入するために地元のスーパーに立ち寄りました。私の行きつけは2店あり、定時で帰宅する時に利用するスーパーと、残業した時に利用するスーパーです。


久しぶりに残業になったので、久しぶりに残業日用のスーパーで買い物をしたら、前々から期待していた案内表示を見ました。


偶然が重なったら、購入できるかもしれないと思っていた「備蓄米」。


開店直後に完売するでしょうから、週末の早朝に並んでみようかな…


私は、お米の消費に、差し迫った状況ではないのですが、買ってみたいというのは事実です。どんな味なのか。それよりも、なによりも、5kg2000円という破格のお米は、近年、あまりお見受けしていませんので、買いたいなぁ。


一昔前は、米騒動で治安が悪化するほどでしたが、今は、血の気が濃い人が減ったのでしょうか。私は、デモ行進などの平和的な直接行動の方が健全だと感じています。お代官様の裁き(英断)で解決するなら、体制変更や革命での流血や政治的空白は、犠牲や無駄が多いと思ってしまいます。


すべての人が満足するような世の中は難しいと思いますが、すべての人が参画できる世の中が良いなぁと思っています。


ワガママやエゴを剥き出しにするのではなく、天下国家や世界平和を論じて、その方途を計画する機会を、作りたいなぁ(誓)。お米が国民食であるなら、お米の将来が、どうなるのか。密室で決めるのではなく、幅広い賛同を得て、方向性を見出して欲しいと願うばかりです。


備蓄米。気になるなぁ…

久しぶりに、印刷の仕事について書こうと思います。


リアルな品物の画像を紹介できないのが申し訳なく、御容赦願います(泣)。



今日の印刷室の仕事で、PANTONE 102 C の小さなベタ(塗りつぶし)の印刷工程がありました。


この印刷は、前回の納入で「色ブレ」の多数の不良を発生させてしまっていました。当然のことながら、お客様には多大な迷惑をかけてしまい、社内的にも相当な損害が発生しました。


不良の発生原因は、インクの調合のレシピにおいて、再現性が低かったからです。


黄色インクと緑色インクの2色での調合ですが、その分量が「黄色:緑色=40.0:0.1」というものでした。


そして、社内の計量機が、小数点第一位までしか計測できない…


レシピ通りにインクを調合して、量産していたのですが、0.06も0.1になってしまうし、0.14も0.1になってしまうので、緑色の色味が強いものが混入する不良になってしまいました。


この手の不良の回避の方法は、ご承知のとおりですが、0.1という微小の計量のレシピを回避することです。


 印刷工場の方針にもよります。透明インクと色味のインクで作ることもあるし、レシピに使用しているインク同士で作ることもあるのですが、今回の場合は、黄色と緑色のインクで、あらかじめ9:1の配合でインクを混ぜ合わせておきます。


そうすれば、緑色の0.1というレシピは、混ぜ合わせたインクの「1.0」として使うことができます(混ぜわせた分の0.9の黄色インクの分は、黄色のインクの量を減らして調合します)。


極少量の配合の場合は、99:1という配合比で、あらかじめ作っておけば、0.01という配合比のレシピにも対応できます。


私は、白色と黒色で99:1の配合比のグレーインクを常備することをオススメしています。黒や紫、緑、青は、微量で色味が劇的に変わってしまいます。微調整を余儀なくされる時は、再現性を高める意味でも、薄め配合のインクを使うことで、安定すると思います。


余談ですが、今回はPANTONE 102 Cの黄色を再現するために、微量の緑色を追加していますが、青色でも再現できるかもしれません。ただ、おそらく青色の方が、さらに極微量になると思われます。当然ですよね。緑色は、黄色+青色ですから。


再現性を追求するということは、色味の選択と配合比だけでなく、微量の対処の仕方も工夫が必要だと思っています。


インクの調合って、奥が深いと感じております。