■利休七則その3 | 小早川護 公式ブログ(更新休止中)

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前回より一週間ほど時間が空いてしまいました。

ここ2ヶ月ほど、親族の不幸で色々ありましたし、

それだけではなく様々なイベント事が目白押しでした。

更新が思うように進みませんが、思い立ったが吉日。


今日は先日より連載しております、利休七則の第三回目です。


今回までに、七則のうちの二つについてお話ししました。


「茶は服の良きように点て」


「炭は湯の沸くように置き」


そして今日、三つ目です。




「花は野にあるように」




茶室の中では、花はとても重要な役割を果たします。

なぜなら、ある意味で他に花となる物が無い為に、

その場の華やかさをいかに演出するかが花の具合によって決まるからです。



接客博士、小早川の接客研究所


これは私が入れた花です。

正直、実際に花を入れるのは二回目なため、まだまだ下手くそですが(笑


まあ、とにかく野に咲く花のように空間を構成し、

花の美しさをより引き立たせようと努力しているつもりです。




はてさて、私は花のセンスはないほうだろうと自覚しているので

この花が美しいかどうかは別に置いといて…


茶の世界では、とにかく花は野原にあった状態を

そのまま持ってきたかの如く入れなくてはいけません。

それが、「花は野にあるように」と言う一言に込められています。




では、接客の世界にこの言葉を置き換えると、どういう解釈が生まれるのでしょうか。




百貨店の服売場では、よく女性の高い声で

らっしゃいませ~

と言う声が聞こえてきます。


男性の場合、

いらっしゃいせ~

と言う感じになっていると思います。


いずれも、お客さんからすると…

不自然なんですよね、これが。

まあ、それが百貨店の従業員教育の賜物なんだろう、

と諦めているお客さんが大半です。


百貨店にお勤めの方にお聞きしてみたいのですが、

そのような声掛けが「上品だ」とお思いでしょうか?

また、上品に聞こえるのだと信じているのでしょうか?


残念ながら、あのような声の賭け方は上品などではなく、

単に気取っているだけにしか聞こえないのが真実です。


いらっしゃいませ、と声がけをする時は、

素直にありのままの「いらっしゃいませ」で十分なんです。


いくら上品に気取ったところで、実際の接客が始まったら

気取った声はどこへやら、地声で接客ですよね。


接客が始まったらいきなり素の声に戻る。

なのに接客前の声掛けはやたらと気取った口調で甲高い声。

それって不自然だと思いませんか?




売場において、商品は花です。

咲き乱れる花。


ですが、接客者たるあなた自身もまた、花なのです。

咲き乱れる花々の中、一輪だけ燦然と咲き誇る大きな美しい花。


その花が、妙に取り繕ったような接客をしてしまえば、どうでしょう。

妙に取り繕った声掛けをしていれば、どのように映るでしょう。


接客者であるあなたが人間なのであれば、

あなたらしく、あなたの素のままに声を掛ければ良いのです。

自らのままに接客をすれば良いのです。


取り繕う必要など、どこにもありません。

上品で気取った声を出す必要など、全くありません。




花は野にあるように




接客者も、己のありのままを表現すれば、

あなた自身の人間性を好んで下さるお客さんが必ず生まれます。

妙に取り繕おうとすれば、必ず無理が出て、お客さんは離れていくばかりです。


ありのままの接客を、常に心掛けて下さい。

ただし!


言葉づかいや会話の内容には十分ご留意を…(笑