21世紀枠で甲子園初出場の乳牛打線別海高校

昨年、秋季全道大会で【別海】と刻まれたユニフォームが印象的で、北海道でも正直、別海は酪農、牛乳のイメージが強く、高校野球は全くもってノーマークでした。そんな別海町を紐解いて、全国に情報を今回限り発信します。是非、興味を持って頂いて観光や、甲子園で応援して頂ければ嬉しい限りです。




別海町はどんな場所?

別海町は、北海道根室振興局管内の野付郡にある町です。町の由来は「ペッカイ」川の折れ目、「ペッカイェ」川を祈るに由来されてるとされ、アイヌ語が由来。【別海】に関して、呼び名が議会で議論された結果「べつかい」「べっかい」の双方を呼び名として認められた。公的表記では「べつかい」とされている。

海外姉妹都市は【バッサブルク】で、ドイツ・バイエルン州、国内友好都市は大阪府枚方市です。


産業は、平野部は酪農、海岸部は漁業で、別海町の面積は日本第3位の面積を誇り、かなり広範囲です。漁業は鮭、コマイ、ホッケ、アサリ、ホタテ、ホッカイエビが盛んで、酪農はもちろん牛乳は日本一の生産量!年間生産量は43万㌧

立地企業は明治乳業、森永乳業、雪印メグミルク、べつかい乳業があり、まさに日本の家庭を支える牛乳王国。

別海の高校は別海高校のみで、お笑いタレントの平成ノブシコブシの徳井健太の出身校でもある。




ラムサール条約の風蓮湖

風蓮湖はラムサール条約に指定されている。

私の中で【風連】は、南極大陸の風連のクマで、タロ、ジロのお父さんのイメージが強くて、真っ先に思い浮かびます。

風連のクマ
ちなみにタロ、ジロは三兄弟でサブロがいました。


タロ、ジロ、サブロ(サブロウとも)、サブロは訓練中に亡くなったのですが、意外にも三兄弟だと知られていない。

私としたことか...ついついタロ、ジロの話になると話が深まる💦

風連のクマ、タロ、ジロは第1次南極越冬隊に同行




小さな町から夢を

別海町は面積は広いけど、人口は1万5000人未満で、人より牛の数が多い町と知られてます。牛の数は乳牛用、肉牛用で11万頭以上、今回、別海高校野球部には7人の実家が酪農家。

選手登録16名、マネージャー3名の19名が21世紀枠で挑むセンバツ高校野球。もちろん別海町からは初となり、道内でも別海高校野球部は大注目。猛牛打線ならぬ乳牛打線で、別海旋風を巻き起こしてほしいと願いつつ、思いっきり甲子園を楽しんでほしい。




監督はセイコマート副店長の二刀流

今どき、高校野球の監督は、他の仕事を兼務することは少ない。教師と部活の顧問的な役割だが、今では、別海高校野球部の監督のように二刀流も北海道では珍しくもない。ちなみにセイコマートは北海道が誇る自慢のコンビニエンスストアだ。重岡大毅もセイコマートを愛するアイドルだ。島影監督は、武修館で監督も務め、あと一歩で甲子園出場を逃していた。別海高校野球部監督就任の時は部員が4人だったそうです。



甲子園出場、高校野球に関わる球児が夢見る聖地

しかし、強豪校が出場機会をどうしても増やしてしまう

北海道は、札幌市、室蘭市の地区に有望な選手が集中しやすい

別海のように、地方では、実家が酪農、漁業、農家が集中し

野球する環境としては問題ないが

【甲子園】を目指すならば、やはり土地を離れ

札幌市、室蘭市の地区、または全国の強豪校に行く傾向は強い

しかし、裏を返せば、地区だからこその強みもある

地元だから仲間は小さな頃から、遊びや学校を共にする

チームワークの良さは、圧倒的に強い

「俺たちで甲子園行こうぜ」的な、感覚があるのは強みだ

雪のハンデ、寒さのハンデ、グラウンドが使えないハンデ

雪国ならではの冬の厳しい環境で練習は限られます

それでも、地区の高校野球は町ぐるみで応援されやすい

ビニールハウスを設置したりも地域の支援

だからこそ、応援したくなるのは必然的です

北海道に限らず、全国都道府県にいる球児にも

「諦めない夢」を「可能性にする」ために

別海高校野球部、21世紀枠が存在する

だから頑張ってほしいと願う