僕が初めてスワダルマという言葉を聞いたのは、2001年でした。

その頃インターネットは普及していましたが、スワダルマという言葉を検索しても調べることは出来ませんでした。

今は、ネットで検索すると色々出てきます。

 

僕の理解では、最も良い和訳は天職とか生きがいです。

その仕事自体が趣味であり、打ち込んでいると楽しくなる仕事です。

僕がその話を聞いたとき、世の中で天職に就いている人はごくわずかだということでした。

もちろん、その仕事が生業であればベストですが、冒険家の植村直己さんのように生きがいを実現するためにアルバイトをするというのもありです。

 

天職に就けたとき、苦しみはほとんど無くなります。
逆に言えば、苦しい仕事は天職ではないかもしれません。

 

その仕事に集中しているとき、喜びか楽しみで満たされています。

もちろん、困難なことはありますが、それも楽しいのです。

僕の今の仕事は自分の天職だと思っています。

 

僕には2人の弟がいますが、父は兄弟で一緒に仕事をしてほしかったのだと思います。

僕自身は今の仕事を天職だと思っています。

3人とも小さい頃から父の仕事を手伝っていました。

上の弟はバセドウ病になって手が震えるため、途中からものづくりが出来なくなってしまいました。

ただ、昔からよく仕事をさぼっていました。ですから、やりたくない仕事だったのだと思います。

 

下の弟は手先が器用だったし、仕事もしっかりやる方なので、社会人になってからは天職としてやっているのだと思っていました。

でも、最近、一番下の妹からの聞いた話では、本当は大学に行きたかったそうでした。

そのため、今になって通信大学に入っているそうです。

 

親が子どもに夢を託すのは、子どもにとって良いときも悪いときもあります。

僕がセミナーをやっていた頃は、子どもの進路で親子げんかする悩みを打ち明けられたことがたくさんありました。

子どもの仕事は親が決めるものではなく、子ども本人が決めるべきだと僕は思っています。

 

僕が大学生の時に両親が亡くなってしまったため、僕たち兄弟には選択肢がなかったのだと思います。

当時に妹はまだ中学生でしたので、何にでもなれたのですがサラリーマンを選びました。

今になって思えば、弟達も両親の目がなくなったのですから、自分の好きな道に進めば良かったのだと思います。

きっと、その方が兄弟みんな後悔のない人生を歩めたのだと思います。

 

親の役割は子どものやりたいことや夢を後押しすることだと感じます。