人はエゴのゲームで、自分を正当化するためにウソをつくことがあります。

ウソをつくことが無駄なエネルギーを使い、他者との信用を失うことになることを身をもって経験するまで、人は学べないのかもしれません。

中島みゆきさんの曲の中に『進化樹』という歌があります。

「人はなんて幼いのだろう 転ばなければ解らない」

「人の振り見て、我が振り直せ」とも言いますが、そういうことが出来ない人も結構いるのでしょう。


もうやめてしまいましたが、うちのスタッフで平気でウソがつける女性がいました。
彼女は、入社した最初の3か月を何度も休んだので、辞めるように促したことがあります。
彼女が仮病で休んでいたことは僕には解りましたし、他の何人かのスタッフも解っていたそうです。
でも、うちで働きたいというので、そのまま採用していました。
ウソをついて居続けるということは、普通に考えても辛いでしょう。
ですから、彼女くらいの嘘つきでは、人間関係も2~3年が良いところだと思います。

 



半世紀も生きていると、嘘つきの人が辿るコースは目に見えています。
ウソを繕うために、またうそをつく。それを繰り返しているうちに辻褄が合わなくなり、自滅します。結果的に責任を取らなくなったり、信頼を失います。

彼女の親もまた嘘つきで、信用できる人ではありませんでした。

その親も嘘つきだったと想像できます。

嘘つきの子どもは嘘つきになるとまでは言いませんが、この親子はそういう親子でした。

 

ウソをつく人は、人を騙しています。

他人を騙しているように観えますが、自分にウソをついているとも言えます。

自分に正直になることが、苦しみから解放されるための一歩です。