「類は友を呼ぶ」と言いますが、人を傷つける言葉を放つ人と一緒にいると気分が悪くなります。

でも、噂話が好きな人は、そういう人達同士で更に尾ひれをつけて、人に話していきます。

 

これはネイティブアメリカンの話ですが

「噂好き」というニックネームの女性がいました。

彼女は、誰かのことを安易に別の人に話してしまいます。

人が話を聞いてくれると楽しくなって、他の人にも話したくなります。

しかし、小さな集落では、噂はすぐに広がってしまいます。

ある日、その女性が流した噂のせいで傷ついた人達が、その集落を出て行くことが起こり始めました。

そんなとき、その噂好きの女性には、誰も近寄らなくなりました。

 

女性は、その村の長老に相談しました。

「あなたが噂を流した家の前に、鳥の羽を置いてきなさい」

彼女は言われたようにしました。

「では、次は今置いてきた鳥の羽を全部集めてきなさい」

彼女は言われたとおりに羽を回収しようとしましたが、羽は全て風で飛ばされてなくなっていました。

 

言葉は一人歩きをします。

 

 

日本では、「言霊」という言葉に魂が宿っているという考えがあります。

実際に、場所や空間や物などに、誰かの思いが張り付いています。

 

感覚が研ぎ澄まされてくると、その考えを感じるようになります。

事故が起こりやすそうな場所は、辞めた方が良いですが

神社やレストランに行くと解るかもしれません。

祈願する気持ちや、「お腹すいた。○○がたべたい」という考えが落ちています。

 

そして、誰かが落とした考えを拾って、あたかも自分の考えだと思ってしまうことが少なくありません。

 

正確には、想いが一人歩きをしているのかもしれません。

戦争は人がいなくなっても、思想が戦っています。