<今日のあらすじ>

君が代の話と、奈良時代は飢饉と疫病が流行り、仏教の力で国力を回復しようということで大仏が作られました。

 

 

 

 

君が代って、日本の国歌ですが、

君が代の君って、誰のことを指すのかっていう議論が、昔あったように思います。

 

 

昨日、コアクリエーションズさんの「リーダーのための言霊塾」に参加して聞いて参りました。

 

日本がどのように生まれたか神話をご存知ですよね?

 

忘れた方は

こちらと右差し神話から見る世界の成り立ち

こちらも右差しさらっと古事記

 

 

男女のペアで、この世を生み出した二柱の神さま、

イザナ

イザナ

 

 

この二柱の神様の最後の文字を合わせた言葉が「キミ」。だから、君が代のキミっていうのは、この世界、またこの世界を含む宇宙のことを指しているんですって。戦後、GHQの指導のもとに行われた教育で、違った解釈をするようになった背景があるそうですが。君が代は、いつまでもいつまでも続く平和を歌った歌。

 

 

君が代は千代に八千代に

さざれ石の巌となりて

苔のむすまで

 

 

この宇宙が、いつまでもずっとずっと

小さい石ころが大きく大きく大きく硬い石となって

さらにそれに苔が生えるまでずっとずっと

イザナキとイザナミの意図通り

平和で幸せな宇宙でありますように

 

 

そんな意味合いがあるのだと思います。きっと。

 

 

 

こうやって、平和を歌った国歌を持つ国は、あんまりないのだそうです。日本のリーダーであるあなた様にも知っていてほしい大事な教養だと思いましたので、歴史を遮って載せてみました。

 

 

 

 

さて、歴史は、平城京でした。今日はその続きから。

やけに日本が長引いております。気にしない。

 

 

昨日、最後に農民の苦悩を書きました。

「貧窮問答歌」って名前だけでも覚えていらっしゃるかもしれません。山上憶良。実際にその苦悩は残されています。寒い中、呻きながら竪穴式住居で家族で固まって眠る。朝になれば役人が税の取り立てに来る。リスクをかけて納税する(納税する場所まではすべて自己負担)。逃げ出した農民は見つかり次第連れ戻される。当時、華やかな奈良の都は、こんな犠牲のもとに成り立っていました。

 

 

 

そうやって、疫病とか飢饉が多かった奈良時代、どうにかどうにかこの不安を払いのけたいという背景がありました。そして、仏教の力でこの国を守ろうということになります。

 

 

 

文武天皇の子であり、また元明天皇(文武天皇のお母さん)の孫であり、そしてまた当時政界ナンバーワンだった藤原さんちの娘さんの子、聖武天皇が、でっけえ大仏作って各地に寺院をつくろうじゃないか、そうすればこの呪われた時代を乗り越えられるはずだ、と、743年に、「大仏建立の詔」を出すわけです。

 

 

どでーーーーーん真顔キリッ

 

 

 

 

 

国をあげた、14年の大国家プロジェクト。多くの人がこの東大寺大仏建立に尽力します。当然、関わった人たちに仏教の考え方が広まりますね。

 

 

文化も栄えますよ。

天平文化。東大寺の横にちょこんと佇む正倉院には、聖武天皇お気に入りの品々が納められていて、当時大陸とどのような交流があったかを物語っています。シルクロードを超えて届けられたものもあるし、インドから来たものもあるし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当時、活躍した唐僧を一人ご紹介して今日を終わりにしましょう。鑑真和尚です。

 

 

 

当時命をかけて海を渡るという危険をおかしてまで、日本に来てくださいました。5回も失敗したんだよ?それでも来てくれたんです。それで戒律を授けてくれた。薬草にも詳しかった。そして仏教が広まり、貧しい人や病気の人が救われるようになった。

 

 

日本はそうやって、何度失敗しても諦めずに来てくれた人によっても支えられています。日本に生まれ育った人だけがこの国を作って来たわけじゃない。

 

 

 

 

 

さて、仏教はどこで起こりましたか?そうです、インドですね。その当時の経典はインドのその場所の言葉です。けれど私たちが知っている仏教のお経は漢字で書かれていますよね。写経とかみなさんやっていますけど漢字ですね?漢字じゃない写経したことありますか?

 

 

 

なぜかというとそれは当然中国に伝わった時に仏教が漢訳されたからです。もちろん意訳込みです。それが日本にきています。だから、当時ブッダが始めた仏教というのは、実は日本に今ある仏教とはほぼほぼ違うものであって、さらに、日本にはもともと古事記からの神道の文化があったから、それとも混ざっていくわけです。

 

 

 

そうして、こんにちの日本が出来ています。あぁ、長い奈良時代。早く平安京へ行こう。

 

 

 

てわけで、次回は平安京へ参ります。