ジャズの世界をアニメで表現した「BLUE GIANT」。今年のアニメ映画の最高作が１週間限定の再上映。この機会を利用して、未見の友人を強引に誘って再会した。今回見たのはTOHOシネマズ日比谷。ドルビーアトモスのサウンド・シアター。
「BLUE GIANT」★★★★★
アニメとジャズという相性が良くなさそうな組み合わせ。なのに見事に成功している。
今年は池松壮亮が主演した「黒鍵と白鍵の間に」というジャズ映画があった。この作品など典型なのだけど、ジャズというと、どうも上ずって、リアル感がない恥ずかしい映画になる。
しかし、この映画には嘘くささがない。主人公の設定もうまい。見事なのはライブシーン。実写のような臨場感。日本のジャズシーンを飛び出して世界で活躍する上原ひろみを起用したのも正解。
青年の成長物語としても良く出来ている。予備知識もなく、あまり期待しないで観たのに傑作だなと思ったのは「言の葉の庭」以来。再見して良かった。一度目よりも確かめながら、この作品の完成度をより堪能した。
日本アカデミー賞のアニメ作品賞は是非、この作品で。