吉田修一 『パーク・ライフ』 | コナン・ジムシーのブログ

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本の感想?を書いています
100冊/年?は読みたいです

古い記事でもコメントもらえると
うれしいです


最近 涙もろくて

涙は出ないまでも すぐ うるうる しちゃうんです


歳とると涙腺が って よく聞きますけど


つい この間も やっぱり TVで 

震災での自衛隊員たちの 働きぶりや

自衛隊員たちのインタビューを 見聞きしたのですが

うるうる もしくは いぇ~んいぇ~ん しちゃいました


『使命感で被災地や原発へ向かったのではなく

 人として 何かをしなければならない

 と 皆が思ったから きっと 皆 精一杯

 働いたのだ と思います』


『小さな子どもの遺体を見つけたとき

 かわいそうに ではなく

 見つけることができてよかった

 と 思いました』


とか 思い出しても うるうる です


亡くなった方々へご冥福を祈ります なんて

たかが 僕程度が こんな ただの ブログで

言うのもなんか 違和感ありますけど

祈ります


それと

大切な人を亡くしてしまった 失ってしまった

人々の心が

少しでも 少しずつでも 

落ち着かれ 

何かが 

少しでも 少しずつでも

前に進まれることを

祈ります




吉田修一 『パークライフ』


よかったです


前回 『東京湾景』がよかったので

借りてみたのですが


芥川賞受賞作なんですね


う~ん 

芥川賞 って 感じではないと思うけど

でも よかったですよ


正直 中盤まで 少し 退屈というか

つまらないというか

面白いことがないというか


地下鉄(たぶん日比谷線)で出会った『彼女』や 

会社の先輩 『近藤さん』や 『瑞穂さん』や 

『母』や 高校jの同級生『ひかる』や

『ラガーフェルド』 といった

数少ない そして 決して 深くはない関係の人々との

『ぼく』


そして その 『ぼく』と 『彼女』との

静かで かみ合わない会話


でも 途中で 気付いたんです


退屈(退屈と自覚しない程度の退屈)

つまらない(積極的につまらないわけではない)

面白いことがない と感じるのは 当然で


主人公の 『ぼく』 が 日常(意識していないかもしれないけど)

感じていることだから

(当たり前と言えば当たり前なんですけど(苦笑))


そしたら 急に 

『彼女』 との 微妙にちぐはぐな会話が

なぜか 静かに 不思議に 癒される気がしてきて


そう 『彼女』との出会いに なにか 意味があるような気がして

そう なにかが 変わっていくような気がして

そう こころに なにかが  振動してきたような


結果 いい読後感でした



『東京湾景』同様

そんな物語の背景に 何気なく センスよく 

都会を 使ってます


日比谷公園 


有楽町マリオン 小音楽堂 帝国ホテル 

合同庁舎ビル 心字池 松本楼

大噴水広場 


これらの 背景 セット の使い方が


また 格好良く 感じるんだろうな



『flowrs』 という作品も

入ってました

長くなっちゃったので省きますけど

これも よかったです

 


-コナン-

 

 


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