こんにちは。

 

優櫻です。

 

 

本日、全日本大学駅伝が開催されました。

 

総合成績

優勝 駒澤大学   5時間09分00秒

2位 青山学院大学 5時間12分34秒

3位 國學院大學  5時間12分39秒

4位 中央大学   5時間12分49秒

5位 城西大学   5時間17分23秒

6位 創価大学   5時間18分21秒

7位 大東文化大学 5時間19分21秒

8位 東京国際大学 5時間20分05秒

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9位 東海大学   5時間21分54秒

10位 早稲田大学  5時間22分36秒

11位 順天堂大学  5時間22分50秒

12位 帝京大学   5時間24分07秒

13位 東京農業大学 5時間25分22秒

14位 東洋大学   5時間26分33秒

15位 国士舘大学  5時間31分32秒

 

 

優勝は駒澤大学。史上初の2度目の大会4連覇。出雲に続いての完全優勝。大学駅伝5連勝。

区間賞4人、区間2位3人、区間3位1人のまさに横綱相撲。非の打ちどころがありません。

この独走を演出したのが2区の佐藤圭汰。大会MVP選出も文句なしですね。前回の箱根は直前の体調不良で欠場し、今年も秋にアジア大会の5000mがあったので20キロ超のスタミナの部分はどうなのかなと思う部分もありますが、10キロの通過27分台という実況もありましたし、箱根も相当やる予感がします。

ここからまた箱根の選考に入ると思いますが、選手層の厚いチームはメンバー競争で消耗してしまうこともあるものの、駒澤に関しては昨年度からの安定感を見たらその心配は不要でしょう。敵はもはや風邪や感染症だけじゃないですかね。

 

2位は青山学院大学。正直言って國學院や中央よりもメンバー的には厳しいかと思っていましたが、大きなミスをしなかったのがこの順位に繋がったと思います。

2区の黒田が出雲に続いて好走。出雲メンバー外の若林、太田、田中もしっかり走りました。荒巻も6区3位。

今後は例年通りであれば世田谷ハーフとMARCH対抗戦が重要な選考レースになりますが、今回出走しなかった選手も含め誰が結果を出すか。特に、復路の9区10区候補が定まってくると評価も上がってくると思われます。

 

3位は國學院、4位は中央。この2校はちょっと序盤のミスが響きましたね。それでも、中盤区間の下級生が好走し、7区8区しっかり走ったので、収穫のあるレースになったと思います。

あとはやはり調整面。ベストオーダーを組んで個々が完璧な仕上がりでレースに臨めてやっと駒澤を脅かせるようになると思うので、接戦に持っていくためにもこの2校には期待したいです。

 

出雲3位の城西が5位。3区キムタイ、4区斎藤の連続区間賞はすごかったですね。

課題はやっぱり今大会も区間18位に沈んだ1区ですね。スターターがしっかりハマれば、箱根も過去最高成績を狙えるでしょう。

出雲準優勝の創価は6位。こちらは凸凹が大きかった。区間13位が2人、区間16位が2人とブレーキもあっただけに、本当に5区吉田響の区間新が大きかったし、あれをほとんど映さなかったテレビ朝日には強く苦言を呈したい。

 

7位に大東文化大学。久しぶりのシード権獲得。全体的にミスがありませんでしたが、特に大きかったのは6区のワンジル。箱根予選で足を痛めたのでメンバーに入ったのも意外な感じでしたが、区間2位でチームに貢献しました。レースごとに当たり外れの大きな選手ではありますが、箱根でも自分のペースで走れる区間に置けば結果を残せそう。箱根でも9年ぶりのシードを狙いますが、予選会を勝ち上がった大学の中ではやはり頭一つ抜けている感じがありますね。

8位は東京国際大学。箱根の予選落ちは何だったんでしょうか…。力のあるチームでも足元を掬われるのが箱根予選ということなのでしょうが。何はともあれ、今大会のメンバーも下級生が多いので、来年度の巻き返しに期待が持てる結果になりましたね。

 

 

シード次点の9位は東海大。個人的には、石原や越が結局メンバーから外れたことを考えれば、この結果は十分じゃないかなと思います。ベストオーダーを組めれば箱根も戦える手ごたえを掴めたと思うので、あとはもうとにかく課題の調整面をクリアできるかという部分に懸かってきますね。

反対に、思わぬ下位に沈んだのが10位の早稲田と11位の順天堂でしょう。早稲田は中盤以降崩れてしまいましたね。ただし、間瀬田と山口が快走したのは十分評価できるポイントだと思います。順天堂は5年前の距離変更以降このコースとの相性が良かったんですが、なかなか見せ場を作れませんでした。

 

帝京と東京農大も序盤はシード圏内に食い込みました。帝京は4区西脇が苦しみましたが、5人が区間一桁で走りました。前回の箱根は序盤で置いて行かれたので、3区まで5位で行けたのは大きかったのではないでしょうか。東京農大は前田が2区3位、並木が4区5位と上位で走りましたが、二人を繋いだ原田も初の大学駅伝で大崩れしなかったのは良かったと思います。あとは今回7区11位だった高槻が万全に戻ればってところですね。

 

14位東洋と15位国士舘はだいぶ苦しかったですね。東洋は区間一桁が6区6位の村上だけ。流れを変えられないままズルズル行ってしまった感じ。まだあと2カ月ありますが、ちょっと箱根のシードもどうなるでしょうか…。国士舘はまさかの第7中継点繰り上げスタート。関東勢が繰り上げになるのは、20年前に早稲田が途中棄権した時にありましたが、それ以降はどうだったでしょうか。この経験を無駄にせず箱根に繋げてほしいところ。

 

 

出雲、箱根予選、全日本と終えて、やはり際立っているのは駒澤の強さ。

選手層が厚いだけじゃなく、ミスもありませんからね。他大学はノーミスで言っても駒澤を倒せるかどうか、っていう感じになってきています。

一方で、上位陣はある程度固まっているのに対して6~7番手以降はどの大学も拮抗しているように思います。箱根までの調整が上手くいくかどうかで、上位進出もあればシード落ちもあるという状況。全日本に出ていない法政や明治あたりも箱根一本に絞ってこの間に練習を積んでいるでしょうからね。

あとは、これからの世田谷・上尾でのハーフや、MRACH対抗戦、八王子LD、学連記録挑戦競技会、日体大記録会あたりでどう記録が出るか注目していきましょう。