2024年の「東京・春・音楽祭」。ブッフビンダのベートーヴェンのソナタ全曲演奏会。そのⅣとⅦを聴く。もはや伝説的と言っても良いピアニスト。御年七十七歳。

 

全く想像とは別物だった。親密で自由なべートーヴェン。しなやかで軽やかと言っていいほどのベートーヴェン。ずっと聴いていたくなる。

 

聞くところによるとブッフビンダーは、ありったけの楽譜研究を行うとか。

 

29番のソナタ《ハンマークラヴィーア》の深く大きな世界も粛々と展開する。

当時のベートーヴェンの煩雑な人間関係はさておき、このような巨大な世界、ピアノ表現の新たな世界をベートーヴェンが温めていたとは信じ難いほどである。

 

それにしてもこの「東京・春・音楽祭」は割安で世界の超一流どころが聴ける上、桜の季節に1ヶ月以上に渡り上野の文化会館や奏楽堂、博物館でどっぷりと音楽に浸れる素晴らしいイベントなのである。

 

引越しで上野が近くなり本当に嬉しいドキドキ