平成16年にデイサービスを開設して11年、200人を超えるご利用者様と共に歩んでまいりました。

ここで紹介させていただいた物語はそのごく一部で、すべてのご利用者様に物語があり、ドラマチックな出来事の連続だったのだと、今あらためて感じています。

 

23歳で夫を戦争で亡くし、それから死にものぐるいで子供を育てられたYさんは、周りから「後家じゃ後家じゃ」とからかわれて何度も夜中に涙を流されたそうですが、昼間の農作業では「後家のどこがわるい?」という内容の替え歌を作って大きな声で歌うことで自分を奮い立たせて生きてきたとのことでした。

 

一人暮らしで認知症を患いながらもとても穏やかだったUさん。「月を眺めるている時が一番楽しい」とおっしゃられていました。「月を見ながら楽しかった頃に思いを巡らす時間は私の宝物」と話して頂いた時、私も涙を止める事はできませんでした。

 

物語は尽きません。お一人お一人のお顔が浮かんできて、たくさんお話ができた事、一緒にリハビリに励んだことが私にとっては宝物なのです。

 

すばらしい人生の先輩方とともに過ごすことができるデイサービス利楽を開設して本当に良かったと思います。

そしてこれからも、現在通所して頂いているご利用者様、新たに巡り合えるであろう人たちとしっかり信頼を築き、人生の質を支える仕事をして行きたいと思います。

 

 

デイサービス利楽は今、新たなステージに立とうとしています。育てて頂いた感謝の気持ちを実際に具体的な方法で恩返しをしたいと思います。

ボランティア活動、生活支援とそのための有益な情報発信、地域活性化活動など来年20161月から活動をスタートします。

 

自分が住む街をもっと元気にもっと暮らしやすくするために、地域とともに感じ、地域とともに成長していきたいのです。

http://rihabirinoki.jp