特別感を持つのは問題ではない。問題はそれに気づいていないこと。 | ほめ方の伝道師・谷口祥子

ほめ方の伝道師・谷口祥子

20代に対人恐怖症に陥った経験がありましたが35歳でコーチングに出会ったことで、人間関係が激変。<承認すること>が人間関係を豊かにし、仕事や人生を大きく飛躍させると気付いたことから「ほめ方の伝道師」として活動しています。

先週は、室井俊男さんが主宰されている「一生成長TV」の配信100回記念パーティに参加させていただきました。

 

 

室井さんが、過去の出演者を集めて開催してくださったもので、著者の方々を中心に素敵な方々が集まっていました。素敵な時間をありがとうございました!

 

 

 

 

その日、ふと隣のテーブルを見ると、懐かしいイケメン君が!10年ほど前に、私が「特別感」を持っていることに気付かせてくれたKさんでした。

 
 
当時Kさんと私は、ある3日間の連続講座に参加していました。
その懇親会の席で、彼がこんな言葉を私に投げかけたのです。

 
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谷口さんって「私はあなたたちとは違うのよ」
って、思ってる感じがする。

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さて、私はこれを聴いてどう思ったでしょうか?

 
 
びっくりしたのか?

 
それともショックだったのか?

  
はたまた腹が立ったのか?
    ・
    ・
    ・
    ・
ブー!ぜーんぶ違います。

 
 
それを聞いた私は何と・・・

 
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えっ!?当然違うけど何か?

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と思ったのです(笑)

 
谷口さんって、そんなエラそうな人だったのかと
FB友達解除したくなったかもしれませんね(^^;

 
でも、そんな風に思うと同時に
「なるほど・・・私の言動は尊大に見えるんだな」と
いうことが自覚できたので、Kさんにはとても感謝しています。

 
当時の私は、プロコーチとして起業して約2年。まだ出版もしていなくて、なかなかアウトスタンディングになれず「私はもっとすごいはずなのに、何でなんだ?どうすればズバ抜けられるんだ・・・?」とくすぶっている自分に腹を立てていました。

 
 
別名「根拠のない自信」とも言われるこの「特別感」。いったいどうして<持っている人>と<そうでない人>がいるのでしょうか?

 
 
それは、幼い頃に自分で決めた
<生き方の戦略>が違うからです。

 
 
当然のことながら、言葉も話せないちっちゃな
子どもは、自分で稼いで食べていくことはできません。

 
 
誰もが両親に養ってもらうために、見捨てられないために
どうすればいいだろうと、けなげに必死で考えるのです。

 
 
そう。本能レベルで私達に備わっている知恵を
フル活用して・・・。

 
 
子供が泣いていたら飛んできて
「どうしたの?おなかすいたの?おむつかえてほしいの?」
とかまってもらえる場合もありますが
いつもかもそうしてもらえるとは限りません。

 
 
親も親である前に、一人の人間ですから
「あら、いいお母さんしてるわね」と言われたくて
子供が構ってほしくもない時にあやそうとしたり、
「あら!〇〇さんの娘さんったら、かわいい~♪」と言われたくて
勝手に自分の趣味で着飾らせたりすることもあるでしょう。

 
 
ところが、ここが子どもにとっての一大事です。

 
 
肝心のかまってほしい時に
一向に振り向いてもらえない!!!

 
 
自分の欲求を満たしてもらえない・・・!

 
 
今、おなかすいてるのに!
今、おむつかえてほしいのに!
今、抱っこしてほしいのに!

 
 
かまってえええええ~(><)

 
 
・・・ダメだ・・・僕は今、見捨てられた・・・

 
 
そんなことが続くと、その子はこう決断します。
       ・
       ・
       ・
       ・
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 よし、親を振り向かせてやるんだ

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と。

 
 
そこで、その子は、人をコントロールして
動かすすべを身に着けはじめます。

 
 
すごくないですか?カリスマ性や影響力の源が
こんなところにあるなんて!

 
 
あなたのまわりに
「この部屋、ちょっと寒くな~い?」といって
近くの人にエアコンの温度を上げさせる人っていませんか?

 
 
本人も無自覚なままに
他人を操作する習慣が身についてるんです。

 
 
他人に対して影響力を発揮したり、人より優位に立つことで、
注目されて愛を得ようとする・・・

 
 
元々は親の愛を得る手段でしたが
私達は大人になってもなお、その戦略を無意識のうちに
使い続けるのです。

 
 
影響力を発揮して人をコントロールし、
愛を手に入れてきた人たちの多くは
<特別感>を持っています。

 
 
その資質がプラスに働けば

 
★リーダーシップを発揮できる
★カリスマ性がある
★プレゼンや営業がうまい
★フットワークが軽い

 
という長所になります。

 
 
ところがマイナスに働くと・・・

 
●上から目線の発言をする
●人を小馬鹿にする
●負けることがガマンならず、相手を負かそうとする
●脚光を浴びていないとイライラする
●特別扱いされないとイライラする

 
 
といった短所になるわけです。

 
 
自分が特別感を持っていることを分かっていないと
周りの状況に対して自動反応してしまい
上記のような言動で、まわりの人に不快感を与えることになります。

 
 
そうすることで、自分自身の評価を下げることに
つながってしまいます。

 
 
けれども自分が特別感を持っていることを認識していれば
常に客観性を持って発言・行動ができるようになり
トラブルを未然に防ぐことができるのです。

 
 
私はKさんに教えてもらったおかげで
ずいぶん自分をコントロールできるようになりました。

 
 
そのおかげで、5年後ぐらいに当時の受講生仲間と
再会した時に「谷口さん、ずいぶん丸くなったね!」と
言われたものです(笑)

 
 
もしあなたのまわりに、偉そうにしている人がいたら
こんな光景をイメージしてみてください。

 
 
1歳ぐらいの赤ちゃんが
「えーん!おなかすいたよ!気付いてよ~!」と全力で泣いているのに、放置され「ぐすん。絶対振り向かせてやるからなっ」と固く心に決めた場面を。

 
 
そう。みんなただ愛がほしいだけ。

 
 
そう思うと、目の前のエラソーな人が
ちょっぴりケナゲで可愛らしく見えてくるかもしれません。

 

 

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