第563回「来年のこと」

気が付けば12月。

前回公演が終わってからは

公演の仕事は入れずにずっとホンやプロットを書いていた。

全ては2014年への準備の為。

今年のうちにいろいろなことをしておかないと

きっとしっちゃかめっちゃかになると思い、

ファイルまで新調してそれぞれの仕事に備えている。

水色はフレッシュな学生の進級公演。

赤はテントウムシのミュージカル。

そして青は来年60周年の老舗劇団。

今は2月、5月、8月の3作品のキャスティング作業を

ほぼ同時進行で行っている。

それぞれ公演形態が学校、事務所、劇団と

異なるのでキャスティングに関わる作業も

事務所のHPを見たり、資料映像を見たり、本人を見たり、と様々だ。

共通して言えることは、

「どれもすんなりとはいかない」ということ。

でも、最後に決まったキャストがいつも最高のキャストになるはず。

だからどれも楽しみだ。

という訳で2014年、今の段階で情報公開できる仕事は以下の通りです。

全て、作・演出を担当します。5月、8月は東京公演のみを予定。

2月19～23日　総合学園ヒューマンアカデミー大阪校

　　　　　　　　　パフォーミングアーツカレッジ進級公演

　　　　　　　　　「Run Chicken Run」

5月GW 　　　東京オフ・ブロードウェイ参加作品

　　　　　　　　グリーンミュージカル

　　　　　　　　「LADYBIRD,LADYBIRD」

　　　　　　　※オーディション情報などはコチラ から。

8月1～10日　劇団青年座60周年レパートリー

　　　　　　　　 第212回公演

　　　　　　　　「UNIQUE NESS」

　　　　　　　※その他、ラインナップはコチラ から。

学生から、ミュージカル、そして老舗劇団とかなり幅広いラインナップ。

もちろん、劇団の本公演もやるつもりだ。

どれも真面目に、面白く作っていきたい。

あとは平行してダイエットも真面目に面白くやりたいと思う。

青木さんのこと

青木直敬が役者を辞めました。

詳しくはコチラ をご覧ください。

そのことについて少し長くなりますが、僕が今思うことを書きます。

12年前、大学のとある授業で偉そうに演劇論を語っていた

長髪の小男、それが青木さんです。

かなり印象も悪かったので当時は絶対に友達に

ならないだろうと思っていました。

今現在も「友達」いう言葉が持つイメージの関係ではないので、

当時の僕の感覚は正しかったのでしょう。

そんな青木さんがガバメンツに入り、役者をやり、

そして役者を辞めることになりました。

でも、ガバメンツにはそのまま残ることになりました。

正直、芝居は下手だし、敬語は使えないし、不器用だし、

皆さんが思う何倍も馬鹿な男です。

信じられないと言う方は青木さんの挨拶の後半部を見てください。

「何ら変わりはあません」と書いてあります。

一度ならまだしも二度同じミスをしています。

こんな大切な挨拶なのに彼は見落としているのです。

それくらい馬鹿なのです。

ただ馬鹿で芝居は下手だけど、誰にも嫌われない男です。

それだけは自信を持って言えます。

客演先や、客演さんの中で青木さんを悪く言う人はいません。

もしいたら僕に教えてください。

僕がそいつの悪口を言います。

青木さんの悪口を言っていいのは僕だけですから。

そんな青木さんですが、一般のお客様の感想を聞くといつも

青木さんはズバ抜けて人気でした。

もちろん人柄だけではやっていけない世界です。

だからこそ、僕は自分の力不足も感じています。

もっと青木さんが生きる役が書けたんじゃないか。

もっと青木さんを輝かせる方法があったんじゃないか。

きっと青木さんは演劇よりもガバメンツが好きだったんだと思います。

僕としては、演劇とガバメンツを好きでいて欲しかったのですが、

青木さんにも人生があります。アイドルのようですが、

日常の幸せを青木さんは選びました。

少し残念ですが、でも良かったとも思っています。

12年間、ガバメンツの作品全てに出演したのは青木さんだけです。

これからガバメンツがどれだけ続くか分かりませんが、

今後はガバメンツの作品を全て観た唯一の人間として、

ガバメンツに関わっていてくれたらこんなに幸せなことはありません。

最後に、青木直敬を応援していただいた全ての皆様に御礼を申し上げます。

前回公演時には決まっていたことでしたが、

お客様には素直に観劇いただきたいという思いもあり、

このタイミングでの発表になってしまったことを

お許しください。

ガバメンツは2014年も皆様に楽しんでいただける公演を予定しています。

詳細は間もなく発表しますのでお待ちいただければと思います。

今後とも青木直敬、そして劇団ガバメンツをよろしくお願い致します。

劇団ガバメンツ　　　早川康介

「青木直敬から、みなさまへ」

このブログを見て驚かれる方もいるかもしれませんが、

この度、役者引退を決意したことをお知らせ致します。

この決断には物スゴく勇気がいりました。

と同時に、今まで見えてなかったところも見えて、

自分がどれだけの方々に支えてもらっていたのかも知ることが出来ました。

今は感謝の気持ちでいっぱいです。

この場を借りまして、深く御礼申し上げます。

ガバメンツが創立して12年、僕自身もガバメンツと共に歩んできて、

多くのことを学び、経験してきました。

遠方での公演後、車で高速を運転中の10秒程の爆睡。

本場直前にアップがてら遊んでて、セットにお醤油を

こぼしてシミをつくる。

東京公演初日で、気合いが空回りして本場中に肩を脱臼。

稽古前日のコンパで深酒して、明日遅刻しちゃアカンよって

念を押されたうえでの大遅刻。

この一件以来、僕の人生で寝坊で遅刻することはなくなりました。

本当に沢山のことがあって今の僕が形成されています。

役者は引退しますが、僕の中で劇団ガバメンツは誇りでありますし、

今のメンバーは必要不可欠な存在であることに変わりはあません。

形が変わるだけで、ガバメンツへの愛情に何ら変わりはあません。

きっと公演中も野良犬のようにうろついていると思います。

見かけましたら、遠慮なくお声かけください。

私事で誠に恐縮ではありますが、

ご観劇いただきましたお客様、応援してくださいます皆様、

どうか今後とも変わらぬご愛好とご贔屓くださいますよう、

謹んでお願い申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　劇団ガバメンツ 青木直敬

※この件に関して、代表・早川のコメントはコチラ からご覧ください。