天草市栖本町湯船原に所在する県指定重要文化財の

利明寺(りみょうじ)の梵鐘です。

 

 栖本城跡に近い場所にある利明寺境内に所在します。

 天草市HPによると、この梵鐘には、「応永念六甲戌11月9日」(=1399年)、「住持是金、願主善通、大工氏国」銘が入っています。また、「鎮西肥後州河尻荘宝祐山善勝寺」ともあり、元々は川尻の善勝寺のものであったものを利明寺へ移したとみられます。大きさは、全高約1m、口径56cmです。
 なお、この鐘には、「この鐘を、旱魃の時に、川中に入れれば、たちまち大雨が来ると伝えられ、先年代旱魃の時、栖本川に入れたところ、大洪水のため打ち流され場所を失い、ようやく下流に至り引き上げたと云う。その時、龍頭がゆがみ、また、所々に損傷が出来た。」といった伝承があります。
 この梵鐘は、天草地方に残る梵鐘として1番古いものになります。

 

この階段を登ると利明寺があります。

 

鐘楼です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※写真は2021年12月撮影