みじかいストーリー
書いてみた
『いろいろ考えたんだけど…②』
「お帰り~」
呑気に現れたのは、
この物語の作者"taro次郎"だった。
「ビックリさせないで下さいよ、
taro次郎さん!!」
taro次郎はいかにも愉快そうに笑った。
「話が違うじゃないですか!
僕は後ろからつけてきた男性に
告白されるはずだったでしょう!?」
またもtaro次郎は愉快そうに笑った。
「…いろいろ考えたんだけど、
夜道で男が男に告白されるなんて、
な~んかありふれてるな~って思ってさ…」
僕はイライラして言った。
「いいえ!全然ありふれてなんかいませんよ!
だいたい演者に知らせもしないで
勝手にストーリー変えないで下さいよ!」
「だって~」と言って
体をくねくねしているtaro次郎。
僕はむかついた。
「聞いていた話と違うので、
何か危害を加えられるんじゃないかと思って、
僕は本当に恐怖でしたよ!」
僕がそう訴えると、
taro次郎は僕を指差して大声で言った。
「それだよ、それ!」
つづく