みじかいストーリー 

 書いてみた 

 

 

『は行の町 前編』

 

 

 

放浪の旅をしていた私は、

 

ある町にたどりつきました。

 

 

この町に泊る所はあるだろうか?

 

 

昨日は野宿だったので、

 

今日はゆっくり休みたいものだ…。

 

 

期待しながら歩いていると、

 

年配の男性が向かいから歩いてきた。

 

 

私は宿のことを聞いてみました。

 

 

するとその男性はハッハッハッと笑いながら

 

前方を指差し、右へ曲がれとジェスチャーしたのです。

 

 

そしてハッハッハッと笑いながら去って行きました。

 

 

あの男性はどうしたっていうんだ?

 

 

気がおかしい感じはしなかったが…。

 

 

私は不思議な思いをかかえながら、

 

あの男性が指差した方へ歩きました。

 

 

 

 

すると40代らしき女性がやって来て、

 

ホッホッホッホッと笑いながら近寄ってきました。

 

 

私が少し身構えていると、右手を振りながらおいで

 

ハッハッハッ ヘッヘッヘッ

 

笑ながら、何かを話しかけているようでした。

 

 

私が恐る恐る、さっき会った男性に宿を聞き、

 

その宿に向かってると話すと、

 

何度もうなずきながら、

 

ホーーッホホッ 

 

フッフッフッフーーと笑いながら去って行きました。

 

 

 

 

私はその場に呆然と立ちすくんでしまいました。

 

 

さっきの男性といい、今の女性といい、

 

一体何なんだ!

 

 

 

 

もしかして、”ドッキリ”とか?

 

 

知らない人間がやって来たら”ドッキリ”を仕掛けるとか??

 

 

 

 

つづく